変わらぬ味と暖簾~ いろはや(仙台市太白区)
春の彼岸で、ひとり、仙台へ墓参りにやってきた。
仏花や線香、菓子類を一通り揃えるのに、適当なお店が連なっているという理由で、通り道すがら、仙台市太白区長町の商店街で調達することがルーティンとなっている。
この日は、ちょうどお昼時にやってきたので、長町駅前にある蕎麦屋「いろはや」さんを久々に訪問した。
ここ「いろはや」は近年、再開発著しい長町で長いこと営業を続けている(明治38年創業!の)老舗である。
主な客層は、ご近所に長年住んでいるであろう常連とおぼしき、おじいちゃんやおばあちゃん、サラリーマンなど。
通学には便利なベッドタウンだが、大学のキャンパスは近所にないので、学生客は皆無である。
そのため、いつも静かな雰囲気でゆっくりと昼食を楽しめる、個人的には好きなお店のひとつである。
(スポーツ新聞(スポーツ報知)、河北新報が置いてあるのもポイント高い!)
1~2人用の小さなテーブルに着席し、さっそくメニューを物色。
カツ丼とミニうどんのセットも捨てがたいが、色々悩んだ結果、本日は「冷やし海老天ざるそば」を食べることに。
待つこと7、8分ほど。
↑冷やし海老天ざるそば 1,000円(※うな重を除けば、これでもこの店では最高価格帯のメニューである。庶民的な価格が何とも嬉しい。)
揚げたてサクサクの天ぷら(海老天、ピーマン、茄子、かぼちゃ)と別盛りのざるそばが着座。
さっそく実食! 更科系の軽やかな口あたりの蕎麦と天ぷらの相性がグッド!
派手さはないものの、そこはかとなく懐かしさを感じるおいしさ。
〆は蕎麦湯でつゆを割って飲むわけだが、これがまたホッと落ち着くおいしさである。
親父殿が短大生だった頃から通っていたという「いろはや」。
親子二代でお世話になるお食事処というのは、変化が激しい昨今ではかなり貴重である。
いつまでも変わらぬ味と暖簾を守り続けてほしいなぁと願いつつ、私はお店をあとにするのであった。
本日の「たまにいくならこんなお店」
いろはや
住所:宮城県仙台市太白区長町5-1-24 (JR長町駅からすぐ)
電話番号:022-248-1742
営業時間:11:00~14:30 17:30~21:30(ラストオーダー 21:00)
(定休日:日曜、祝日)
※店の裏手に駐車スペース(7台ほど)あり。車での来店でも安心!
定番メニューのほか、山菜や牡蠣、鍋焼きうどんなど、季節限定のメニューがあるので、たまにどころか、一年を通じて通いたくなるお店である(笑)