問題「特別住民票になったキャラクターで、発行枚数が日本一のものは何か?」(→アザラシのタマちゃんではありません)
藤井聡太六段の将棋界での活躍が、ニュースや新聞で連日報道されている。
ところで、愛知県瀬戸市は、藤井聡太六段の出身地としてすっかり有名になったが、今現在の日本で特別住民票(※)の発行枚数が日本一であるキャラクターが、実はここ愛知県瀬戸市の出身であることを、みなさんはご存知であろうか。
特別住民票(※)とは…
市町村や特別区が歴史文化、風土、環境、産業、観光、教育及び地域活動等に付随して宣伝や求心力育成のため、当該地方自治体の住民以外の人・動物・創作上の架空のキャラクター等を特別住民とみなして登録し作成される住民票の様式を模して作成される文書。もっぱら観光の宣伝などの地域振興を目的としている。
主な発行例として、多摩川に出現したアザラシの「タマちゃん」や埼玉県鷲宮町の「柊一家(らき☆すた)」、埼玉県幸手市の「泉一家(らき☆すた)」、埼玉県春日部市の「野原一家(クレヨンしんちゃん)」などがある。
(特別住民票のwikipediaより引用、一部編集済み)
ヒント①
「森の精である。」
ヒント②
「NHKで放映されたアニメやテレビ番組が存在する。」
ヒント③
「中部電力のCMに出演したことがある。」
ここまでのヒントで分かったあなたは、相当なマニア(!)か、クイズ王であろう(笑)。
最終ヒント
2005年3月~9月まで、長久手会場と瀬戸会場を舞台に開催された「日本国際博覧会(愛・地球博)」の公式キャラクター
“当初はキャラクターとしての知名度・人気ともに低かったが、次第に子供達を中心に絶大な人気を博した。
会場では着ぐるみと一緒に写真を撮る親子連れが絶えず、梅雨時にはレインコートを着たモリゾー・キッコロまで登場した。
また、キャラクター商品の売り上げで万博の収益にも大きく貢献した。
モリゾー・キッコロのキャラクター商品の売り上げは閉幕までに800億円、2006年2月末までに1000億円(博覧会協会発表)に達し、イベント用のキャラクターとしては異例の売れ行きとなった。”
(2005年日本国際博覧会のwikipediaより引用、一部編集済み)
なお、笑い話として、2005年日本国際博覧会にはこんなエピソードがある。
開幕するまではその関係者ですら、「『万博』という大規模イベントそのものが、日本のような成熟した社会では既に時代遅れのものとされており、世の中には受け入れられないだろう」と見る向きが少なくなかった。
そのため、「愛・地球博(あい・ちきゅうはく)」ではなく、「愛知、窮迫(あいち・きゅうはく)」になるのではないかと、失敗することを大いに危惧されていたのだが、終わってみれば無事、大黒字で終わったそうです(笑)。
いやぁ、めでたし、めでたし。
www.jace.or.jp
…さて、話を戻そう。
特別住民票は1通300円で、郵送または瀬戸市役所市民課の交付窓口に直接行けば、2018年3月の現在でも交付請求が可能だ。
現物が手元にあるので、実際に見てみよう。
(1)モリゾーの住民票、
(2)キッコロの住民票、
(3)モリゾーとキッコロの世帯票の3種類があり、世帯票には申し出者の氏名やニックネームを入れることも可能となっている。
↑ 画像の上が「平成17年(2005年)版」で、下が「平成25年(2013年)版」である。
よくよく見ると、「吹き出しのセリフの語尾」や「世帯主」が違ったりと、ちょこちょこマイナーチェンジしている模様。
「(話題に上がらなくなった)今となっては、月に1~2枚の交付請求があればいいぐらいですね。2005年の博覧会開催時は、連日何千枚という数の特別住民票を交付して、プリンタのインク切れはしょっちゅうでした。」と、2013年の夏に瀬戸市役所を訪れた際、当時を知る瀬戸市役所市民課の担当者が笑いながら話してくれた。
詳しい統計の数字までは教えてもらえなかったが、2005年から数えて十数年、“数十万枚”という数の「モリゾー・キッコロ」特別住民票が発行・交付されたというのは間違いない事実のようである。
もしかすると、今もみなさんの家のどこかで、森の精(の特別住民票)が眠っているかもしれませんね…。たまには、2人(2匹?)のことを思い出してあげてください(笑)