至福の讃岐うどん~うどん市(うどんいち)(山形県東根市)
「讃岐うどん」が全国区で手軽に食べられるようになって久しい。
蕎麦やラーメンをこよなく愛する県民性のここ山形県でも、「はなまるうどん」や「丸亀製麺」がロードサイドに店舗を構え、連日おおぜいの客でにぎわっている。
だが、実際に本場「香川県」で讃岐うどんを何度も食べた身としては、これらの本場を謳ったチェーン店で、茹で過ぎで麺のコシが全くなくなってしまったフニャフニャの麺を出されたときほど、ガッカリするものはない。
(ちなみに筆者は、あまりの味の酷さ(→うどんの茹で過ぎで麺のコシが全くない)に堪忍袋の緒が切れてしまい、今は潰れてしまった釜や○舗南館店で、「お前ら、このうどんが本当に美味いと思って客に出しているのか? ちょっと、これ食ってみろよ!(怒)」と店員を怒鳴りつけたことがある(爆) …若気の至りって怖いよねぇ。)
山形県内で、シコシコとした歯ごたえで、本当ののど越しを味わえる讃岐うどんを提供してくれるのが、ここ「うどん市」(※)さんである。
(※)「うどん市」とは…
おそらくは「山田うどん」よりも影が薄い、知る人ぞ知る“うどん”のローカルチェーンである。千葉県内(柏駅前店、柏十余二店)、埼玉県内(春日部店)、茨城県内(水戸店、那珂店、村松店)、山形県内でのみ、店舗展開されているものと思われる。
株式会社フーサワのホームページ情報から、本店は柏駅前店か?
(参考)
かつては、山形市内にも数店舗がフランチャイズ展開されていた「うどん市」だが、
店主の高齢化と後継者不在を理由に、いずれも閉店・廃業してしまっている。
(店主はおそらく別だが、ここ東根店のほかに、山形県内には中央店(米沢市)、朝暘店(鶴岡市)、酒田店が存在する(2018年4月現在))
ここ「うどん市東根店」も、おそらくは老夫婦で営業しているフランチャイズ展開の店舗である。
店主とおかみさんが高齢で店の営業が辛くなっているのか、かつては夜の部も営業していたのだが、現在は平日の「昼の部」だけの短時間営業となっている。(土日祝日は休業とのこと)
↑ボリュームたっぷりの「うどん」と「丼物のセット」が、どれも1000円前後でいただける。
もちろん、お店がおすすめするランチセットが一番安くてお得(税込780円~)なのだが、このお店に来ると少しでもお金を落としていきたい気持ちの方が強くなる(笑)ので、本日は「おろし市天丼セット(うどん大盛り)」をば。
…待つこと、10分ほど。
愛想の良いおばちゃん店員の手により、待望の天丼と大盛りの冷やしおろしうどんが到着である。
↑画像は、「おろし市天丼セット」(税込980円)+うどん大盛り(+100円)
天丼は、海老天ぷら、いんげん入りのちくわ天、かぼちゃ天、茄子の天ぷらに特製の甘辛いタレがかけられたもの。
冷やしおろしうどんは、なめ茸に大根おろし、かつおの削り節、ネギ、刻み海苔がかけられたもの。
いつ食べても、揚げたてで提供される天丼と、シコシコとした噛み応えに出汁が利いた冷やしおろしうどんが絶品である!
また小鉢で提供される、自家製と思われる「白菜の浅漬け」がさっぱりとした味わいで、箸休めには嬉しい。
あと、味もさることながら、店主とおかみさん、店員のおばちゃんがどんなに忙しくとも、いつもニコニコと笑顔を振りまいてくれて雰囲気がよいというのが、このお店を利用したくなる一番の理由である。
高齢ゆえに、店主やおかみさんの体調不良で、たまに予告なく臨時休業するのがタマに傷だが、そこは大目に見てあげたいところだ。
普段はなにしろ安い値段で、美味しいランチセットを提供してくれるのだから(笑)
営業時間は平日の昼間(11:00~14:30)だけと、少々条件は厳しいが、特に天童市、東根市、村山市の近辺をよく回る営業の方には、ぜひおすすめしたいお店の一つである。
なお、この近所にあるガソリンスタンドには、夜中ガソリンを入れに来ることが多いのだが、平日の昼間となると、たまの代休くらいにしか食べに寄れないのが個人的に辛いところである(苦笑)
本日の「たまにいくならこんなお店」
うどん市東根店
電話番号:0237-47-3325
営業時間:11:00~14:30 (定休日:土日祝日)
たまに店主、おかみさんの体調不良により、臨時休業することあり。
その時は、運が悪かったと思って、素直に諦めましょう(笑)
※店の裏手に駐車スペース(9台)あり。
個室(座敷席、6人~8人可)もあり、子どもから高齢者まで、もちろん家族連れでも楽しめるお店なので、サラリーマン以外の方もぜひ利用していただきたい。