至福の割烹料理~粋酔 肴(すいすい さかな)(福島県福島市)
(前回記事(競馬の神様は三度ほほえむ~)の続きです)
競馬観戦を終えた自分とT氏は、いったん競馬場内で別れて、それぞれの車を取りに行った後、予約をしていた福島駅前のホテルへチェックインすることにした。
無事ホテルへのチェックインも済ませ、その後、ちょうど自分が「粋酔 肴」さんを目指している道中、駅前に向かおうとしていたT氏とタイミングよく合流し、そのままお店へなだれ込むこととなった。
↑夜な夜な競馬関係者と飲み歩いているという噂もある、酒豪の阿部幸也社長。
画像は、昨年8月に新潟市で行われたイベント「シルクのつどい」での一コマ。
こちらのお店を知ったのは、自分が所属している一口馬主の「シルク・ホースクラブ」の阿部幸也社長が、会報誌の1コーナー「阿部社長のおすすめしたい、うまい店!(2017年3月号)」で紹介しているのを読んだのがきっかけであった。
なかなか一人では行きづらいので、いつの日か、一緒に行ける人間を探していたのだが、今日はT氏が競馬観戦で福島に来て、なおかつその晩は泊まるということで都合が良かったので、お店の予約を取ったのだった。
↑画像の男性は、シルクの阿部幸也社長…ではなく、競馬仲間のT氏である(笑)
シンプルな佇まいの「粋酔 肴」の出入り口。
1階は、10席ほどのカウンター席となっている。
18時で予約していた馬人おぢさんであることを、先方に伝えて、着席する。
…さて、まずは、乾杯の一杯目をいただこう。
自分は思いのほか競馬場で身体を冷やしていたこともあり、最初から芋焼酎(佐藤 黒)のお湯割りを、T氏は最初の一杯目は生ビールが良いということで、それぞれオーダー。
飲み物が届いたところで、本日の再会の喜びと馬券成績の慰労を祈って(?)乾杯となった。
…うん、うまい!
普段は、車の運転などを気にして全く酒は飲まない自分だが、決して酒が嫌いということではない。量こそ飲めないが、どちらかといえば酒は好きなクチである。
馬券でスって冷えてしまった懐(ふところ)と寒風で冷え切った身体を、焼酎のお湯割りの一口目が、何とも優しくジンワリと温めてくれる!
そうこうしているうちに、コース料理の一品目(先付)がやってきた。
ウニが乗った玉子豆腐である。(画像撮り忘れです。すみません)
ウニのほのかな塩気と玉子豆腐の淡い甘みがマッチして、最初の品から「うまい!」という声が、ついつい漏れてしまう。
…この後、3時間に渡って全部で11品のコース料理が出てくるのだが、その間、時間の経過というものをまったく感じなかった。
まるで、水の都ベニスで時間を忘れて、ゴンドラ船にゆったりと揺られているかのような、そんな満ち足りた時間を過ごすのであった。
↑前菜の一皿。ツブ貝の煮付け、そら豆の塩ゆで、芥子菜の和え物、ホタルイカの酢味噌和えと、もう一つは忘れました(爆)
↑わらびとタケノコ、えびしんじょうのお吸い物。えびしんじょうのプリプリとした食感が楽しい!
↑マグロとカンパチ、ホウボウ、シラウオともう一つは忘れましたのお造り。
↑アスパラガスと鰆(さわら)の塩焼き、味噌田楽(でんがく)の焼き物。
↑鮭のそぼろが入った、湯葉の包みもの?(煮物) 葛餡かけがまた美味しい。
↑タラの芽と行者にんにく、はんぺん?の天ぷら(揚げ物)
はんぺん?のフワフワした食感がたまらない。
↑海ブドウとタケノコ、茹で海老、菜っぱの酢の物。
先ほどのアツアツの揚げ物とうって変わって、皿ごと冷やされた酢の物に、目が覚めるような感覚を覚える。
↑画像では分かりにくいが、タケノコと油揚げの炊き込みご飯(食事)
↑ホームページで見て一番気になっていた、銀タラの西京焼き。最後の最後で我慢できず、追加注文した一品。身の脂の乗り具合と西京味噌の味わいが、文字通り「最強」である。これ一切れでご飯がいくらでも食べられそうだった。
福島市と言えば内陸の土地柄だけに、肉や野菜、山菜は別として、魚料理(特に刺身)はどれだけの物が出てくるのかと内心あまり期待していなかったのだが、どれも想像を裏切る、非常に美味しいものだった。
かつ、山菜(タラの芽やわらび、行者にんにく)やタケノコ、鰆(さわら)など、季節の材料も随所に使われていて、春らしさを感じ取れる。
一品一品が出てくる度に、新しい感動と美味しさへの喜びが自分の中ではじけていく。
こんな風に、料理を食べて感動したお店に来るのは、本当にいつぶりだろう…。
最後のデザート(苺とバニラアイスクリーム)を食べ終わったときには、我々二人は席を立つのが、すっかり名残惜しい気分になっていたのであった。
「また、秋の福島開催のときに、ここへ必ず来よう!」と決意を新たにし、我々は店を後にしたのであった。
さて、店を出た我々を待ち構えていたのは、今日の日中からさんざん降る降ると脅かされていた雨。
「これは冷たくてたまらん」と、もう一軒、近場のバー(Jinx)に潜り込んだのだが、そこでの女性バーテンとの楽しい時間については、また日を改めて、機会があればこのブログで書きたいと思う。
あえて一言で感想を言うならば、「訛りのある女性って、やっぱりいいよなぁ~」であろうか(笑)
本日の「たまにいくならこんなお店」
粋酔 肴(すいすい さかな)
電話番号:024-522-3374
営業時間:17:30~23:30 (ラストオーダー 23:00)
(定休日:日曜日、祝日)
※コース料理は1人前4,000円~で、飲物代は別。
我々が予約していたのは、1人前6,000円のコースで、それに一品料理(銀たらの西京焼き)を追加、あとは日本酒やソフトドリンクを3~4杯ずつ注文(1人あたり約3,000円)して、計2万円という内容だった。
料理の質や行き届いたサービス内容を考えれば、これでも正直安いかな~と思うぐらい。
人気店で、特に土曜は予約が必須だが、機会があればぜひ一度は行っていただきたいお店である。
今回は、福島競馬開催中ということもあり、1ヶ月前に予約を申し込んだのだが、それでも掘りごたつの座敷席はすでに予約で一杯の状況であったことを付け加えておく。
(カウンター席でも十分、お店の雰囲気は堪能できましたけどね~)