元気が出る飯、元気飯~ABC食堂(山形県天童市)
新年度や夏場など、疲れが溜まってきた時期に元気が出る飯を求めて、ついつい足を運びたくなるお店がある。
今回紹介するのはそんなお店の一つ、「ABC食堂 天童店」さんである。
最初にこのお店を訪れたのは、今から10年ほど前だろうか。
本当はお隣にある「なか卯」で食事をしようと思っていたのだが、直前でなぜか気が変わり、フラフラと吸い寄せられるようにこのお店に入ったのを覚えている。
なぜ気が変わったのかはよく覚えていないが、美味いものを食わせてくれそうという、自分の勘(かん)ピューターがビビビッと反応したのだろう(笑)
で、一度ここの定食を食べて以来、すっかり虜になり、かれこれ10年ほど月に2~3回の頻度で、この店を訪れるようになっている。
(ちなみに、このお店にあるモンテディオ山形の応援募金箱には、いつだったか、私がいたずらで入れた「100兆ジンバブエドル」札が今も入っている(笑))
店に入ると、「カランカラン♬」と鐘の音が鳴り響き、店のマスターに客の来店を告げてくれる。
「らっしゃいませー!」とマスターの温かい声が店内に響く。
店内に入ると、すぐ右手には券売機が。
定番メニューである、若鶏のおろしかつ定食、ロースかつ定食、ヒレカツ定食、生姜焼き定食などの定食類に、味噌カツ丼、カツ丼、チーズカツ丼、親子丼などの丼類、それに月替わり定食のボタンが並んでいる。
黒板を見ると、今月の月替わり定食は「豚肉の味噌焼きにメンチカツ、若鶏カツのミックスフライ定食」となっている。
うん、いいじゃないか! 今日はこれにしよう!
月替わり定食(税込680円)に、おかず2倍の「ダブル」(+300円)のボタンを押して、発券。券をマスターに渡して、カウンター席に腰かける。
店備え付けのスポーツ新聞で、昨日のGⅠレース(皐月賞)の関係者による談話の記事などを見ながら、馬券の反省をして、頼んだ定食がやってくるのを待つ。
…10分ほどして、マスターの奥さんと思われる女性店員が、定食のお盆を持ってやってきた。
焼きたての香ばしい味噌の香りが、食欲をビンビンに刺激してくる。
(もう我慢できん! さっそくいただきまーす!)
まずは味噌汁を一口すすり、豚肉の味噌焼きに箸を伸ばす。
味噌で味付けされた豚肉のちょっと濃い目の味付けに、ご飯が進む進む。
メンチカツも、噛みしめるとジューシーな肉汁が口中にほとばしり、これまたご飯が進む。
若鶏のカツは、前の二つに比べるとややあっさりした味付けだが、いいアクセントになっている。
自家製の白菜浅漬けを間に挟みながら、かくして、15分ほどでペロリと全部たいらげてしまうのであった。
(ああ、美味かった…。これで今日の午後も頑張ることができそうだ。)
週末の疲れ(=皐月賞の馬券を外したことによる精神的なダメージ?)が癒されるのを感じつつ、車に乗り込み、お店を後にするのであった。
本日の「たまにいくならこんなお店」
ABC食堂 天童店
電話番号:023-651-3835
営業時間:11:00~0:00 (※ご飯がなくなり次第、閉店)
(定休日:火曜日)
※かつては、午前0時まで営業していたが、現在はご飯がなくなり次第、「閉店」という形を取っている。
ご飯がなくなるタイミングは、日によって若干の違いがあるものの、おおむね20時前後に閉店となることが多いようである。
筆者は、金曜の夜に東根市の行きつけのガソリンスタンドでガソリンを入れた後、ここに寄って夕食を食べるのが、定番のコースとなっている。
(もっとも最近は、どこでガソリンを入れても価格に大差ないので、行かないことも増えつつあるが…(苦笑))
(追記)
きたなシュランではないのだが、以前、このブログで取り上げた蔵王弁当に勝るとも劣らない、美味しさとコストパフォーマンスを誇るのが、ここABC食堂の「とんかつ弁当」(税込550円)である。
120gはあると思われる、ぶ厚いロース肉のトンカツと、ぎっちり詰め込まれたご飯のボリュームは、他の弁当の追随を許さない。
身体に悪いと思いつつも、ここで食事したあとに、お弁当を持ち帰って、翌日の朝食か昼食にこのとんかつ弁当をついつい食べてしまうぐらい、美味しいんだよなぁ(笑)