元気が出る飯、元気飯~②そば処 つる福(山形県山形市)
新年度や夏場など、疲れが溜まってきた時期に元気が出る飯を求めて、ついつい足を運びたくなるお店がある。
今回紹介するのはそんなお店の一つ、「そば処 つる福」さんである。
このお店の売りは、口径の大きい丼に、これでもか!と、びっしり盛られる大量のそばである。
ちなみに、筆者はこのお店でデフォで大盛(普通盛りの麺量1.5倍)や特盛(同2倍)、ちょっと調子に乗っちゃうとジャンボ(同3倍)を注文してしまったりする(笑)
傍から見たら、ひとりでどれだけ食うんだってツッコまれそうだ(笑)
さて、この日は夜6時過ぎの「夜の部」に入店。先客は、テーブル席と座敷席に2組。
自分一人だし、衝立(ついたて)のあるテーブル席にするかな、と着席する。
メニューを見て、(さて今日は何を食べようか…)と、品定め。
今日の日中は20℃を越えて暑かったし、ちょっとここ最近、胃腸がお疲れ気味だし、ゲソ天もりそばよりは、大根おろしが利いた「おろし肉そば」がいいかなということで、「冷たいおろし肉そば」(税込700円)の大盛り(+100円)と、二色鶏そぼろ丼(税込250円)を注文する。
このお店は、注文から配膳まで少々時間がかかるのが難点なのだが、その間は、セルフサービスで取り放題(無料)の「かぶの漬物(日によって、きゅうりの漬物だったりする)」と「揚げそば(砂糖味と塩味の2種類がある)」をつまみながら、スポーツ新聞でもゆっくり読んで待つのが基本である。
…そうして、待つこと15分ほど。
店員のお姉さんが、重たそうな丼を物ともせずに、注文の品をお盆に乗せて持ってきてくれる。
テーブルに備え付けの一味唐辛子を少々振りかけて、いざ実食である!
まずは、ツユを一口。
脂が少々浮いているものの、しょっぱさをあまり感じない、まろやかで鶏出汁が利いた、甘みのあるツユは、ほどよく冷たく、いくらでも飲めそうである。
そして、メインの鶏肉とそばを箸でつまんで、一すすり。
シコシコとした腰のある麺と、モグモグと噛みしめるたびにうま味がにじみ出てくる鶏肉の絶妙な組合せである。
ところどころで、二色鶏そぼろ丼をかき込みながら、ツユとそばを交互に食べ進めていく。
途中、あまりの量の多さに(やっぱり今日は普通盛りでも良かったかも…(汗))と思いながらも、20分ほどで、何だかんだで完食完飲するのであった。
胃腸がお疲れ気味でも、何だかんだでスルリと胃袋におさまってしまうんだから、ここの蕎麦は不思議だよなぁ…。
…そば茶を飲んで一服し、スポーツ新聞の読み残した記事を読んで、私は席を立った。
(今はお腹いっぱいで苦しいけど)蕎麦だから消化も早いし、3時間ぐらい横になってれば楽になるんだよなぁ…とつぶやきながら、私は店を後にするのであった。
本日の「たまにいくならこんなお店」
そば処 つる福
電話番号:023-674-0029
営業時間:11:00~19:30
(定休日:木曜日)
※山形県河北町谷地の肉そば同様、麺は黒い(全粒粉?)の田舎そばとなっている。
ツルツルシコシコとした腰の強い麺に、最初の一口目は面食らうかも?
更科系のそばに慣れている人には、想像していた味との違いに戸惑うこともあるようで、人によって好みが分かれるという話もある。
ただ、田舎そば系の大盛りが好きな人にはたまらないお店であることは間違いないようである。