日々是精進by馬人おぢさん

アラフォー、競馬をこよなく愛する量産型おっさんの日記です

結構結構、コケコッコ~なスタミナ(鶏モツ)ラーメン~末広(山形県新庄市)

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野暮用で、山形県新庄市へやってきた。ちょうど昼飯時でもあるので、ここ新庄市
何か食べていこうかと思案していたのだが、ここ新庄市が誇る名物ラーメンの存在を思い出した。

 

鶏モツラーメン(※)」である。


※鶏モツラーメンとは…
 元来、新庄市を一円とするここ最上地方では鶏を飼う農家が多かったことから、農村部では祝い事の時に鶏を一羽潰して、モツ煮込みにして食べる習慣があった。ただ、この風習はごく一部の局地的な風習で、一般には浸透していない。
 新庄市内の居酒屋でメニューとして鶏のモツ煮込みを出していたところ、いつの頃からか、一部の常連客がラーメンと鶏のモツ煮込みを同時に注文して食べるようになり、その食い合わせの妙に気づく者が現れた。
 これが、やがて「鶏モツラーメン」の誕生へと繋がったとされている。

 (鶏モツラーメンのwikipediaより転載。一部編集済み)

 

今回紹介するのは、この鶏モツラーメンを扱うお店の一つ、「末広」さんである。

このお店は、ここ新庄市でも鶏モツラーメンの老舗として有名で、あっさりとした透明なスープが特徴である。

以前、「梅屋」さんという新庄市内の別の鶏モツラーメン屋に入ったことはあったのだが、この末広は今回が初めての訪問である。


さて、この日は昼12時半過ぎの「昼の部」に訪問。

12時頃に入店した客が、一巡して出てくる頃を狙ったのだが、何と店の真向かいにある駐車場が満杯ではないか!


(今日は平日だというのに、常連客が多いお店なのかなぁ。とにかくすごい人気だ…。)


しばし車で来店した他の客が出ていくのを待って、無事駐車し終え、いざ、お店の中へ入ろうとするが。

 

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何というか、店構えからして趣があるというか、一見客にはなかなか入りづらい雰囲気が漂っているような…。

 

だが、ここまで来て他の店へ行くというのも、何か悔しいものがある。

意を決して、店の中へ入る。

 

威勢のいい、店主とおぼしきおいちゃんが、開口一番「へい、いらっしゃい!」と声を掛けてくれる。

 

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厨房に繋がるカウンターの上に、メニューの札が下がっており、この中から注文したいものを選ぶことになっているようだ。(↑画像はネット上で拾った、古いものです。でも雰囲気はまんま、このままでした(笑))

 

元々、今日は鶏モツラーメンを食べる腹づもりでここへやってきたのだから、選択肢は一択である。

「じゃあ、スタミナ(鶏モツ)をひとつ、お願いします」

「毎度ありぃ。少々お待ちくださいねぇ~」

 

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ということで、無事注文までこぎつけ、一安心して、お一人様専用と思われる隅のかど席へ座る。

 

目の前のテレビに目をやると、ちょうどロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平選手が「4番・DH」でジャイアンツ戦に出場している様子が流れている。

 

待っている間にも、次から次からへと客が食べ終わっては出ていき、また新たな客がやってきては、一様にスタミナラーメンを注文していく。


…そうして、待つこと5分ほど。
店主のおいちゃんが、丼を持って、自分の傍らにやってきた。

 

「へい、スタミナ一丁、お待ちどぅ!」

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待ちに待った、スタミナ(鶏モツ)ラーメン(税込550円)の登場である。

 

テーブルに備え付けのコショーを少々振りかけて、いざ実食である!

 

まずは、スープを一口。

鶏の脂が少々浮いた、塩・醤油味ベースのコクと旨みに富んだ優しい味わい。
二日酔いで目が覚めた朝に飲むと、なおさら美味いと感じそうな、淡口の澄んだスープである。

 

どこにもレンゲがないので、スープは直接丼からすすることになるのだが、猫舌の自分には少々熱い

 

そういえば、他の客が注文するときに、「(味)しょっぱめで」とか「ぬるめで」とか言っているのが聞こえていたのだが、「ぬるめで」と注文していたのは、こういうわけかと納得する。やはり初めて来る店では、勝手が分からないものである(笑)


そして、メインの鶏モツを箸でつまんで、一すすり。

 

茹で過ぎたのか、やや腰のない白っぽいストレート細麺ではあるが、噛みしめるたびに味がにじみ出てくる鶏モツは絶妙な味付けである。

 

鶏モツは、レバー砂肝輸卵管きんかんと色々な部位が入っていて、様々な食感が味わえる。

 

クニュクニュモニモニコリコリッモソモソッホロホロッ、ズルズルズーッ

 

鶏モツの歯ごたえの妙を感じながら、麺を食べ進めていく。

 

最初は熱く感じていた丼も、中身がなくなっていくうちに、フチからだんだんと冷めていき、結局は10分ほどで完食完飲するのであった。

 

(胃腸の調子があまり良くなかったから、こーゆーあっさりとしたラーメンが今はありがたいかも。これでスタミナがつくと嬉しいんだけどなぁ…)


コップに残った水を最後にあおって、私は席を立った。

 

「スタミナだったから、550円ね。ごちそうさま」

「550円ちょうどのお預かりで。助かります。どうもありがとさま~。」

 

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店主の最上弁(?)と笑顔に見送られながら、私は店を後にするのであった。

 

 

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本日の「たまにいくならこんなお店」

 

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末広

住所:山形県新庄市末広1-36

電話番号:0233-23-4558

営業時間:10:30~18:30 
    (定休日:第2、第4、第5日曜日)

 
※道路を挟んで、店の向かいにある駐車場は全部で8台分ほど。昼飯時など混んでいる時間帯には駐車で待たされることもあるが、店の回転自体は速いので、それほど待たされることはないだろう。
 今回は気がつかなかったが、店の前の道路は一方通行だそうなので、初めて来る人は気をつけよう(来店時はナビ使用を推奨!)