元気が出る飯、元気飯~③レストラン ろかーれ(山形県山形市)
新年度や夏場など、疲れが溜まってきた時期に元気が出る飯を求めて、ついつい足を運びたくなるお店がある。
(うーん…、腹が減った。この一週間の疲れが溜まってるみたいだし、美味い飯をガッツリ喰らって、今夜はおもいっきり寝るかなぁ…)
こんな美味い飯をガッツリ喰らいたいという、わがままな欲求を、そこそこのお値段でかなえてくれる、頼もしいお店が山形市内にある。
それが、今回紹介する「レストラン ろかーれ」さんである。
このお店の売りは、直径30cmはあろうかという大皿に、これでもか!と、威勢よく盛られる、“大盛り、ドカ盛り”の一皿料理である。
…店裏の駐車場に車を停めると、厨房から店外に繋がったダクト(排気口)から、カレーとおぼしき、食欲をそそるなんとも良い香りがプ~ンと漂ってくる。
(今夜は、ビーフカレーもいいかなぁ…。いやいや、何か新メニューがあるかもしれないし、店内の黒板を見るまでは何も考えないでおこう…)
店の扉を開けると、「カランカラン♬」と鐘の音が響き、店員に来客があったことを知らせてくれる。
「こちらの席が空いていますので、こちらへどうぞー!」
バイトの女性店員にうながされ、指定されたテーブル席に腰を下ろした。
(さて、何を食べようかなぁ…。何かめぼしいメニューはあるだろうか?)
店内に掲示された黒板に並ぶ、多くのメニューに目を走らせながら、新メニューや過去に食べてお気に入りになった料理がないか、確認していく。
(「牛肉とタケノコの生パスタ ペッパー風味」かぁ。今までに食べたことのないメニューだし、今日はこれにするかな)
「すみませーん。『牛肉とタケノコの生パスタ ペッパー風味』の大盛りをお願いします」
「牛肉とタケノコの生パスタ ペッパー風味の大盛りですね。お待ちくださいー」
…しばらくすると、サラダ(レタス、キャベツ、キュウリ)と牛コンソメのカップスープがやってくる。ここで料理を注文すると、必ずセットでついてくる二品である。
ここのサラダドレッシングは自家製なのか、生姜の風味が利いていて、食欲を掻き立ててくれるので好きな味である。
コンソメスープは油膜が張ってやや熱目なので、少し置いて程よく冷めたところで飲むのが、自分流である。
↑牛肉とタケノコの生パスタ ペッパー風味の大盛り(税込1470円)
そうして、サラダとスープを楽しんでいるうちに、大皿にこんもりと盛られた生パスタがやってきた。
はかりがないので詳しい重量までは分からないが、パスタだけでどうやら400gはありそうな勢いである。
まずは、牛肉を一口。
ピリ辛の黒コショウが効いた塊肉は、口の中でホロホロとほどけていくように柔らかく、美味しい!
タケノコは適度に煮込まれ、シャキシャキとした歯ごたえがあって、ホロホロの牛肉との組み合わせが良い!
生パスタには、牛肉のエキスと粉チーズの風味が行きわたり、いくらでも食べられそうである。
それまで読んでいた日経新聞には目もくれず、気がつけば生パスタをガツガツと喰らっている自分がいたのであった。
(ふー、食ったなぁ…。タケノコという季節の食材を楽しみつつ、いただく生パスタは美味しいもんだねぇ…)
ピッチャーからコップに冷水を注ぎ入れ、食後の一杯で余韻に浸りつつ、新聞の読み残した記事に目を通していく。
(時間は20時過ぎ、どうやら自分が最後の客っぽいし、そろそろ店を出る頃合いかな。)
などと思っていたところに、立て続けに3組ほどカップルやファミリーの客がやってきて、急に店内が賑やかになるのであった。
(ありゃあ、店を出るタイミングを何だか失っちゃったなぁ。もう一杯、水をいただいて、店員さんの手が空くのを待とうかな。)
…数分後。
(さて、各テーブルの注文取りも終わったようだし、今度こそ店を出よう…)
「ごちそうさま。この伝票だと普通盛りの代金だから、大盛りで+270円して、1470円だよね?」
「あ、失礼しました。その通りです。1470円いただきます」
「ありがとうございましたー!またお越しくださいー!」
まだ見習いとおぼしきバイトの女性店員と忙しそうに調理中の店主(マスター)に見送られながら、私は店を後にするのであった。
本日の「たまにいくならこんなお店」
レストラン ろかーれ
電話番号:023-641-3635
営業時間:11:30~21:00 (ラストオーダー20:30)
(定休日:月曜日(祝日の場合は翌日))
今回の「牛肉とタケノコの生パスタ ペッパー風味」だけでは、その大盛りっぷりが分からないかもしれないので、以下の画像をご参照いただきたい。
もし「ウソだろ?」と思った貴方(貴女)は実際にお店に足を運んで、その大盛りっぷりにぜひ圧倒されてほしい!
大盛りでも、1200~1500円の予算でおさまるので、存分にメシを喰らおう!