冷(つ)ったい肉そばとカレー風味カツ丼の黄金コンビ~さわばた(山形県山形市)
4月にもかかわらず、日なたに出ると、ジリジリと照り付ける太陽光がまぶしい…。
(あ~、暑いなぁ…。朝夜はまだ10℃に行かないことも多いってのに、日中は20℃超えで、この寒暖の差が身体には堪えるんだよなぁ…。)
太っちょで暑いのは苦手な自分には、昼間は半袖で過ごしても十分なんじゃないかと思えるぐらい、陽気の良い今日この頃である。
(こんなときには冷たい蕎麦でもたぐるのが一番だな! とすると、どこに行くかなぁ…?)
頭の中で、近辺の蕎麦屋のデータを検索していくうちに、ある一軒のお店がはじき出された。
それが、今回紹介する「さわばた」さんである。
土曜の昼下がり、時間は13時を回っているし、来客のピークはおそらく超えた頃合いだろう。
病院での受診と処方薬をもらい終えた私は、さっそく車を走らせ、20分ほどでお店の駐車場にたどり着いた。
元々は、店主の出身地である河北町沢畑(さわばた)にちなんで、名づけられたというこのお店。
メニューを一通り見て、二郎系ラーメンの「さわばたラーメンスペシャル」についつい手を出したくなるのだが、今日は初志貫徹で、この店の一番の売りである「谷地セット」を注文することに。
「すいませーん。冷(つ)ったい肉そばの谷地セットをひとつお願いします!」
「冷たい肉そばの谷地セットですね。少々お待ちください」
厨房から出てきた男性店員に注文を通し、あとは料理が提供されるのを待つばかりである。
(料理が出てくるまで、ゆっくりとスポーツ新聞でも読んでいますかね…っと。)
そうこうして、広島カープの連日の活躍っぷりや競馬記事を目で追っているうちに、「谷地セット」(税込990円)がやってきた!
「お待たせしましたー。冷たい肉そばの谷地セットになりますー。」
鶏肉がゴロゴロと乗った、つゆたっぷりの肉そばと丼半分サイズのミニカツ丼の到着である。
「では、いただきます!」
河北町名物の本場仕込みの肉そばは、プリプリ・モチモチとした太い田舎そばに、脂の乗った鶏肉と甘辛いツユが絡み、とてもいい味を出している。
カレー粉をたっぷりとまぶして食べるカツ丼も、カレー粉の辛みがピリッと利いて、肉そばの甘辛いツユで鈍った舌に刺激を与え、また次の一口が欲しくなるようになっている。
キャプテン翼の「翼君、岬君ゴールデンコンビ」も真っ青の、「冷たい肉そばと谷地カツ丼の黄金コンビ」や~!
かくして交互に食べ進めていくうちに、あっという間に肉そばもカツ丼も空っぽになっていくのだった。
(いや~、やっぱり冷たい肉そばはいいねぇ。このあっさりとした味わいでも、鶏肉がゴロゴロ入っているからボリューム的にも満足できるしなぁ。さて、この後は日帰り温泉施設にでも行って、のんびりするとしますかねぇ…)
そうして席を立って、近くにいた女性店員に声をかけた。
「ごちそうさまでした。お会計をお願いします」
「はーい、どうもありがとうございます!谷地セットで、990円になりますー」
元気な声の女性店員に見送られながら、私は店を後にするのであった。
本日の「たまにいくならこんなお店」
さわばた
電話番号:023-646-7144
営業時間:月~金 11:30~14:30 17:30~21:30
土日祝 11:00~15:00 17:00~22:00 (定休日:不定休)
※今回は注文しなかったが、「さわばたラーメンスペシャル」もボリューム満点で人気のメニューである。
モチモチとした太麺に、香ばしく炒められたもやし、キャベツ、厚切りのチャーシューとサイコロ状のチャーシュー、刻みニンニクが盛られ、脂分が多めのアツアツのスープが注がれている。ここに、山形県のラーメンらしく「辛味噌」がレンゲで付いてくるのがポイント。
寒い冬場になると、この熱々のラーメンがついつい食べたくなるんだよなぁ。