魅惑のもり天大~丸五そば屋 山大前(山形県山形市)
ゴールデンウィークが終わってから最初の土日である。
どことなく、街行く人々の顔には疲れが残っていて、あまり遠出はしないで近所で軽く買物や喫茶を楽しむぐらいでおとなしくしていようという感じが伝わってくる。
かくいう自分も、そんな同じことを考えている一人なわけだが…(笑)
先日、某オークションサイトで取引が成立した人間宛てに、さきほど郵便局で品物を差し出してきて、さて昼食は何にしようか…と考える。
今日も日差しがジリジリと照り付けて、信号わきに設置されている気温計の表示板は現時点で「26℃」あると示している。
ダメだ、気温計を見たら、無性に冷たいものが食べたくなってきたぞ…と思った私は、あるお店を目指すことにした。
それが、今回紹介する「丸五そば屋 山大前」さんである。
駐車場に車を停めて、玄関先に営業中を示す「のれん」が下がっているのを確認して、いざ店内へ。
ガラガラと引き戸を開けると、「いらっしゃいませー!」と女性店員の明るい声が店内に響く。
…しばらく来ないうちに、座席の配置が変えられてしまっていて、テーブル席の数が減らされ、店内中央にカウンター席がドンと設置されている。
どうせ一人客だから、カウンター席でかまいやしないんだけどねぇ。
ということで、カウンター席にどっかと腰かける。
さて、今日は何を食べるとしますかねぇ…
お品書きを見ると、先頭に「もり天」という表記がある。この店のイチオシ品である。
山形の蕎麦屋では、もりそば+イカのゲソ天の組合せを「もり天」というのだ。
うーむ、今日は腹が減ってるし、「もり天の大(大盛り)」にしようかなぁ。うん、そうさせてもらおう!
「すみませーん! もり天の大をひとつ、お願いします」
出されたあたたかいそば茶を飲みつつ、テーブルに置かれていた河北新報に目を通しながら、頼んだお蕎麦が出てくるのを待つ。
…そうして10分ほどして、女性店員が、こんもりと蕎麦が盛られたお盆を手に持ってやってきた。
↑もり天大(税込870円)+そば大盛り(税込220円)
山形の蕎麦屋でもなかなかお目にかかれない、大盛りそばの到着である!
↑このお店はとにかく盛りがよく、普通盛りでも300gあるという。大盛りは普通盛りの1.5倍というから、450gあるということになる。腹ペコにとってははありがたいかぎりですねぇ(笑)
「では、麺が伸びないうちにいただきましょう。いただきます!」
さっそくゲソ天を鰹出汁の利いた甘辛いツユにひたして、まずは一口。
クニクニッとしたゲソの歯ごたえがよく、噛むたびにじわじわと滲み出てくるイカのエキスが美味しい。
続けてツユに、ゆずと薬味のネギをたっぷりと入れて、そばをいただく。
そばの程よい歯ごたえと、冷たいのど越しの良さが、この暑さを蹴散らしてくれるようだ。
自家製の白菜ときゅうりの浅漬けを間に挟みながら、かくして、15分ほどでペロリと全部たいらげてしまうのであった。
最後の〆に、わざと少し余らせていたツユをそば湯で割って飲むのが、これまた美味い!
(ああ、美味しかった…。これでようやく腹が満たされた…。
にしても、ちょっと食いすぎたかな、胃が重たい気がする。
家に帰ったら、少し横になって休むかなぁ…)
久々に腹いっぱいのお腹をさすりながら、車に乗り込み、私はお店を後にするのであった。
本日の「たまにいくならこんなお店」
丸五そば屋 山大前
電話番号:023-631-2515
営業時間:10:00~15:00 (定休日:日曜日)
※駐車場は、店の目の前の交差点を入ってすぐのところに2カ所ある。
台数はそれほど置けるわけではないので、車で来る場合は、12:00~13:00の昼時ゴールデンタイムを避けた方が無難かも。
座席も2人掛けの小テーブルやカウンター席が主なので、大人数で食事するには不向きと言える。
ひとりでひっそりと静かに食事をしたいときに使うのをおススメする。