日々是精進by馬人おぢさん

アラフォー、競馬をこよなく愛する量産型おっさんの日記です

深夜のラーメン、ええじゃないか!(飲んどらんけどネ!)~前田家(山形県山形市)

今夜は仕事で帰りが遅くなり、某オークションで落札された品物を発送する作業もあったため、晩メシをすっかり食べそこなってしまった。


仕事場からいったん帰宅、その後、荷物の発送準備・確認作業をして、郵便局へ。
金額の多寡に関係なく、おカネが絡んでいることだけに、こちらに非がないように気を付けなければならないことはたくさんある。

 

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無事にゆうゆう窓口で荷物を差し出し終え、取引ナビで落札者に発送が完了した旨を連絡し、これですべて任務完遂(こんぷりーと)である。


ふと、スマホで現在の時刻を確認すると、22時を回っている。


(一安心したら、とたんに腹が減ってきたなぁ。
 とはいえ、この時間に開いてる市内のメシ屋となると、だいぶ限られてくるなぁ…。
 牛丼屋という気分でもないし、さて、どうしたもんかなぁ…?)


頭の中の「飲食店データベース」を検索し、今の自分の気分や予算にピッタリな飲食店がどこかないか、考える。


(ん、そういえばしばらく行っていない、あのお店があったな! よし、久しぶりにあっこの店にしよう!)


愛車のエンジンをかけ、そのまま郵便局の駐車場を出る。そうして向かった先が、今回紹介する「前田家」さんである。

 

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ここ前田家さんは、山形らしく「蕎麦屋」ではなく、かといって、「横浜家系のラーメン屋」でもない。


昔ながらの「鶏ガラベース」と思われる醤油味のラーメンを提供してくれる、れっきとしたラーメン屋である。

 

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このお店がある「小姓町」の界隈は、駅前からは少し離れているものの、歓楽街の一つである香澄町や七日町の隣に位置しており、隠れ家的な居酒屋バーが点在する、いわゆる夜の街(ムフフ!じゃないよ)なのだ。

 

例えていうならば、夜にその町の本質が分かる、「アッサラーム」の町(ドラゴンクエスト)とでも思ってもらえればいいだろう。


ちなみにこのお店の営業時間は夜の部18:00~25:00)だけとなっている。
(そういえば、アッサラームにも、夜の間だけしか営業していない武器屋がありますね。あの周辺は「あばれ猿」の群れが脅威で、「てつのオノ(2500G)」を購入するのに随分と苦労した記憶が…(笑)))

 


ここは、周辺の居酒屋やバーで一杯飲(や)った人が、最後の〆にラーメンを食べにやってくる他、自分のような遅い仕事帰りの人間がふらっと夜食を食べにやってくる憩いの場所なのである。

 


ガラガラと引き戸を開けると、店のご主人(角刈り頭のちょっとコワモテなおじさん)が威勢よく、声をかけてくれる。

 

「いらっしゃい! おひとりでしたら、こちらのカウンター席にお願いします!」

 

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うながされるままにカウンター席へ腰かけて、メニューに目を通す。

 

(オークションでは思ったよりも高値で品物が売れたことだし、ここは豪勢にいきますかね…)


「すみません、ワンタンチャーシューメンに、野菜炒めをお願いします」

ワンタンチャーシューに、野菜炒め一丁! ありがとうございまーす!」

 

助手と思われる若いアン(兄)ちゃんが注文を繰り返し、確認をしてくれる。

 
そうして、目の前の厨房の中で、まずは店のご主人による野菜炒めの調理が始まった。

“ジュジュワー”という調理油と生野菜が爆(は)ぜる音と、“カッカッカッ”という鉄鍋とおたまがぶつかり合う音が聞こえてくる。

 

と同時に、油と調味液が焼き焦げる、何とも香ばしい匂いがこちらのカウンター席に漂ってくる。


(あー、この音といい匂いを嗅いだら、もう食欲を刺激しちゃっていけねーや。はやく食べたいなあ。)

 

 

…待つこと、数分後。

スマホに入ってくる、学生時代のバイト仲間からのLINEに受け答えをしているうちに、ワンタンチャーシューメンと野菜炒めが出来上がってきた!


助手の若いアンちゃんがいい笑顔で、注文した料理をカウンターにスッスッと手際よく並べてくれる。

 

 

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「はい、こちら野菜炒めとワンタンチャーシューメンです!こちらラーメンの味が濃いですから、口直しにこちらの漬物をどうぞ!」

 

「あ、どうもありがとうございます。いただきます!」

 

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では、麺が伸びないうちにいただいてしまいましょう!

 

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↑ 野菜炒め(税込500円)野菜のシャキシャキ感を残した、絶妙な炒め具合!


まずは野菜炒めに箸を伸ばす。

火がしっかりと通りつつも、シャキシャキとした歯ごたえが残っているキャベツとモヤシ、タケノコ、それにニンジンのかすかな甘みが美味しい!


黒コショウで炒められたニンニクの茎は加熱でクタッとしているが、味は抜群で、これは精がつきそうだ。


申し訳程度に入った豚バラ肉も脂がほどよく落ち、調味液を吸って、いい味を醸し出している。


珍しいのは、ほのかな甘みを持った黄色のピーマンである。ニンジンのと、ニンニクの茎のと相まって、全体の色の調和も素晴らしい!

 

 

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ワンタンチャーシューメン(税込900円) 鶏油が浮いた、透き通ったスープが美味しい!

 

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おっとっと。チャーシューワンタンメンを食べるのも忘れちゃァいけない。
鶏油がたっぷりの透き通ったスープを、まずは一口すする。

 

今夜は酒を飲んでいないので、生醤油のしょっぱさがちょっと舌につくが、あっさりとしつつもコクのあるスープがこれまた美味し!

 

ワンタンと麺をしっかと覆った5枚のチャーシューは、口の中に運ぶと、肉の旨みを残しつつ、トロリとほどけていく。

 

チャーシューの下に隠されたワンタンは、中身の具こそ入っていないが、スープの旨みを存分に吸って、チュルンとしたのど越しがたまらない。


麺もスープによく合った縮れ麺で、いくらでも食べられそうだ…。

 

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深夜のラーメン、ええ(A)じゃないか!Bじゃないか!Cじゃないか!Dじゃないか!E(いー)じゃないか!(親父ギャグ)

 

 そこから、全部を一気に食べきるまでに、そう時間はかからなかった(笑)

 

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(ふー、食ったなぁ…。ご主人、美味いラーメンと野菜炒め、ごちそうさまでした!)

 

冷水器からコップに冷水を注ぎ入れて、食後の一杯でしばし余韻に浸る。

が、気を抜くと、このまま眠気で寝てしまいそうである(笑)

 

(まだ週初めなんだよなぁ。これは週半ばでバテて、週末が早く来てほしいと願うパターンかな。
 今週末は日本ダービーもあるし、休まる暇がなさそうだなぁ(笑))

 

「ごちそうさまでした、お会計をお願いします!」

 

「ワンタンチャーシューメンと野菜炒めで、1400円いただきますー。 ありがとうございましたー!」
「どうぞ、お気をつけてー!」

 

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元気いっぱいの助手のアンちゃんと、笑顔を向けたら少し表情が和(やわ)らいだ?コワモテのご主人に見送られながら、私はゆっくりと店を後にするのであった。

 

 

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本日の「たまにいくならこんなお店」

 

 

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前田家

住所:山形県山形市小姓町1-13

電話番号:023-623-3990

営業時間:18:00~25:00  (定休日:日曜日)


10数年前、初めてこのお店に来たときに、店構えから「蕎麦屋」か「寿司屋」だろうと間違えてしまったのは内緒です(笑)

飲酒の有無にかかわらず、深夜の〆の一品に最適なラーメンや一品料理(特製餃子、野菜炒め)を提供してくれるイイお店である。

 

個人的には、冷やしラーメンの元祖と言われる「栄屋本店」や県内に複数の店舗を構える「ケンチャンラーメン」よりも、ここ前田家の方が美味しいと思う、お気に入りの店の一つです。