旅情誘う駅弁シリーズ~①九十九鶏弁当・九十九鶏本舗(山形県山形市)
ふと、何もかも忘れて旅に出たいなぁ…、と思うことがある。
仕事に行き詰ったとき、両親と言い合いになったとき、精神的に疲れてしまったとき…。
それでも、色々な事情ですぐには旅に出られないとき、決まって行うことがある。
空港のラウンジで離陸していく飛行機を見つめながらの喫茶と、駅弁の購入・食事である。
というわけで、今回紹介するのは、駅弁・仕出しの「九十九鶏本舗」さんである。
「東北サプライズ商店街・山形エリア」の「九十九鶏本舗」のホームページには、こう書かれてある。
「約50年間、愛され続ける味」
「九十九鶏本舗の看板商品 『九十九鶏弁当』
山形県産ササニシキ100%のご飯の上に、こぼれんばかりにびっしりと敷き詰められた鶏そぼろ。
選りすぐりの鶏肉に特製タレや調味料で甘辛くじっくりと仕上げられた味はご飯との相性が絶妙。
さらに、豪快に盛り付けられる大ぶりの鶏照り焼きは、そぼろとは別タレでの味付け。
つけ合わせの煮物などのおかずも一品づつ丁寧に手づくりにこだわっていますので、
味も食感もメリハリのきいたそれぞれの美味しさを楽しめます。
地元はもちろんのこと、山形を代表する駅弁としても全国の方々から愛し続けられている味です。」
数年前に、城北町から今の銅町に移転してから、お店の敷地内に駐車場が設置されるなど、客にとっては足を運びやすくなったのが何よりも嬉しい、九十九鶏本舗。
この日の訪問時は夕方の17時過ぎだったこともあり、あいにく810円のお弁当以外は全て売り切れていたのだが、欲しかったのはこの810円のお弁当だったので、何の問題もない。
かくして、仕事帰りに無事弁当を入手した私は、自宅までの帰路で缶ビールもゲットし、喜び勇んで自宅へ舞い戻るのであった(笑)
さ~て、それではお弁当の御開帳といきますか! それっ!
おほ~、この九十九鶏の照り焼きの照り具合といったら、美しいったらありゃしないねえ~(*'ω'*)
では、さっそくいただきます!
まずは「鶏そぼろご飯」に箸を伸ばす。
甘しょっぱく煮込まれた鶏そぼろがご飯とマッチして、これは堪らない…っ!
すかさず、ここで缶ビールのプルタブをプシッと開けて、グビグビとビールを勢いよくあおる。
これぞ、至福の味である。
「旅に出られなくとも、こうして美味しいものを食べて、気分転換はできるのだよ!」とひとりごちながら、どんどんお弁当を食べ進めていく(笑)
続いて、「鶏の照り焼き」をば。
特製のタレに漬け込まれたことで、余計な水分が抜けたと思われるもも肉は、ほどよい弾力を備え、噛むごとにジンワリと肉の旨みがほとばしる。
つけあわせの梅漬けは、口の中をさっぱりとさせて、次のそぼろご飯の一口がまた美味しくいただけるようになっている。
こんにゃくの煮物は、クニャクニャと歯ごたえのアクセントになっていて、これまた美味しい。
最後のデザートに、缶詰めパイナップルとチェリーのシロップ漬けを食べると、何とも言えない甘みが口に広がって、しょっぱくなった口の中をさっぱりと洗い流してくれるのが、またいい!
もう一度、残っている缶ビールをグビリと飲み込み、あっという間に楽しい食事タイムは終わってしまうのであった。
「ふー、食ったなぁ…。たまにはこうして駅弁を食べるのもいいもんだねぇ…。
でも、やっぱり旅に出て電車の中とかで食べる方がもっとうまく感じるんだろうなぁ(苦笑)
まぁ、わがまま言っちゃいけないな。 ごちそうさまでした!」
冷蔵庫から冷えたウーロン茶のペットボトルを取り出し、一服したところで横になり、次の連休でどこに行くかを決めるべく、ネットサーフィンを始めるのであった。
本日の「たまにいくならこんなお店」
九十九鶏(つくもどり)本舗
電話番号:023-665-5716
営業時間:8:30~18:00
(定休日:年始(3日間))
名物「九十九鶏弁当」は本店(山形市銅町)以外でも、大沼デパート地下食品街(山形市七日町1-2-30)やJR山形駅の駅ビル1階・お土産品売り場で購入が可能である。
九十九鶏弁当は、おかずの中身の違い(肉巻きが入っていたり)によって値段が異なる(税込810円、918円、1134円の3種類)が、まずは「一番人気」である810円のお弁当を試していただきたい。
甘辛く煮〆られた「鶏そぼろ」と九十九鶏の「照り焼き」の素朴な味付けにきっと満足いただけることだろう。
ちなみにそぼろ煮(432円)、九十九鶏のかす漬け(2,160円~)もお土産におススメである。