家へカエル前にカエルのお店で夕食を~レストラン ビッキ石(山形県米沢市)
(前回の記事から続きます)
その日の夕方、福島市からの帰り道に東北中央道で向かったのは米沢市である。
実は米沢市には、山形県における大食いの聖地とでも呼ぶべきレストランがある。
それが、今回紹介するレストラン「ビッキ石(※)」さんである。
※ビッキとは…
「カエル類の総称」であり、東北や紀伊半島南部、九州でこう呼ぶことがある。
(木部暢子「方言の多様性から見る日本語の将来」より、一部抜粋、編集済)
レストラン「ビッキ石」と言えば、米沢牛を使った肉料理が有名だが、特製カレーなどでも有名である。
米沢は前田慶次と縁が深いということで、この店では特に「傾奇者カレー(税込1,550円)」を売りとしている。
店のホームページでも公言されているとおり、皿のサイズは直径30cmあり、総重量は1kgあるという。
なお、女性向けに、これよりも一回り小さい「姫傾奇者カレー(税込1,150円)」というのもある。
あとは、通常サイズのカツカレーの3~4倍換算の量という「ジャンボカツカレー」なんてなメニューもある。
じゃあ、今回は名物のカレー料理の中から、どれかを選んで食べよう…というわけにはいかなかった。
午後一番の野暮用の際に簡単な会食があったし、その後にフランスロールという甘いものも食べてしまっている。
すでに結構お腹いっぱいで、胃に空き容量がなかったのだ(爆)
ということで、カレーよりはいくらか胃に重くない「肉料理」を今回は選択することにした(笑)
馬「えーと、それじゃ『チーズハンバーグ定食』をください」
店員「かしこまりましたー。お待ちくださいー!」
それから15分ほどして、アツアツの鉄板で熱せられた、チーズハンバーグのお皿がやってきた。
ウヒョー、来た来た、来ましたよ!
県産牛を使っているという触れ込みのハンバーグ、どれほどの美味しさか、今、確かめてくれようぞ!
さっそくフォークとナイフを手に取り、ハンバーグを一口大に切り分けていく。
ズブズブと肉を切り分けていくと、肉の断面から出てくる肉汁がソースと混じり合い、美味そうな光景が皿の上で展開される。
では、いただきます…っ!
切り分けたハンバーグを、まずはパクリと一口。
とろけたチーズと肉汁したたるハンバーグ、それにデミグラスソースが混然一体となって、何ともいえない味を醸し出している。
デミグラスソースをたっぷりと絡めて食べる、インゲンとフライドポテトも美味しい。
かくして、付け合わせの小皿とサラダ、ライスと、交互にフォークを伸ばして、バクバクと食べ進めていくうちに、あっという間にどの皿も空っぽになっていくのであった。
最後に、グラスのジンジャーエールを飲み干し、自分は席を立った。
(また今度来るときは、腹を思いっきり空かせてから、傾奇者カレーを食べに来るぞ!)
そうひとりごちながら、会計を済ませて店を後にするのであった。
本日の「たまにいくならこんなお店」
レストラン ビッキ石
電話番号:0238-28-2450
営業時間:11:00~15:00 17:30~20:00
(定休日:月曜日)
料理のボリューム・量もさることながら、実は、値段も結構“ジャンボ”であったりする。
それでも、他のお店で米沢牛を食べようと思ったら、もっと高かったりするので、入門編として、米沢牛を食べに来るにはちょうど良いかもしれない。
自前の「精肉店」と併設されているお店ということもあり、肉はどれもいいものを使っている。
ドライブで米沢方面に来ることがあれば、話のタネにぜひ寄っていただきたいお店の一つである。