カリカリの米の娘豚パン粉焼きとライス大盛り~レストラン ろかーれ(山形県山形市)
ああ、腹が減ったなぁ…。
いつになく日中をバタバタ過ごしたもので、ろくに昼飯を食べられないまま、夜のこの時間になってしまった。
こんな腹ペコ状態の時には、せめて晩メシに美味い物でもガッツリ喰らって、憂さ晴らしといきたいところだけども…。
こんな美味い飯をガッツリ喰らいたいという、わがままな欲求を、そこそこのお値段でかなえてくれる頼もしいお店ということで、約1ヶ月ぶりの「レストラン ろかーれ」さんの出番である(笑)
前回の訪問時は、ろかーれ風スパゲティグラタンのトマト風味を食べたわけだけど、さて、今回は何を食べようかと、早くも期待に胸が膨らむ。
駐車場には車が数台停まっていて、先客がどうやら3組ほどいるようだ。
さて、店の扉を開けると、「カランカラン♬」と鐘の音が響き、店員に来客があったことを知らせてくれる。
「いらっしゃいませー! 空いてるお席にどうぞー」
どうやら今日は年配の店主(マスター)は不在のようだ。バイトとおぼしき女性店員の声にうながされ、私はテーブル席に腰を下ろした。
(さて、何を食べようかなぁ…。何かめぼしいメニューはあるだろうか?)
店内に掲示された黒板に並ぶ、多くのメニューに目を走らせながら、新メニューや過去に食べてお気に入りになった料理がないか、確認していく。
(何かボリューミーな肉料理がいいかなぁ。とはいえ、ステーキとなると、2000円以上でさすがに予算オーバーだなぁ。
お、米の娘豚(※)のパン粉焼きってのがあるな。今日はこれにしてみようか…)
※米の娘(こ)ぶたとは…
ここ最近、注目を浴びている山形県金山町産のブランド豚である。
「すみませーん。『米の娘(こ)豚のパン粉焼き』をアンチョビソースで一つ。あと、ライスを大盛りでお願いします」
「『米の娘豚のパン粉焼き』をアンチョビソースでおひとつ。ライスを大盛りですね。お待ちくださいー」
…しばらくすると、サラダ(レタス、キュウリ)と牛コンソメのカップスープがやってくる。ここで料理を注文すると、必ずセットでついてくる二品である。
メインディッシュの皿が出てくるまでは、店に備え付けの日経新聞を読みながら、レタスサラダと牛コンソメのスープを堪能する。
(お、今日はサラダにキャベツが使われていないんだな。ということは、ようやく葉物野菜(レタス)の市場価格が安定してきたのかな…)
出てくる料理の内容から、最近の野菜事情をこんな風に想像するのが、何となくまた楽しい。
↑米の娘(こ)豚のパン粉焼き、アンチョビソース(税込1470円) とライス大盛り(+120円)
そうして、サラダとスープを食べ終わると、わらじのような大きさの米の娘豚のパン粉焼きと、牛馬を肥やすかのごとく、こんもりと盛られた大盛りご飯の皿が運ばれてくる。
はかりがないので詳しい重量までは分からないが、ちょっと持ち上げたところ、ご飯は軽く500gはありそうな雰囲気である(爆)
では、気合を入れて、さっそくいただきます!
まずは、米の娘豚のパン粉焼きをフォークとナイフで一口大に切り分けていく。
思っていたよりも豚肉には厚みがあるものの、ナイフがスーっと入っていき、肉の柔らかさがナイフ越しに伝わってくる。
パン粉焼きを切り分け終わったら、今度はアンチョビソースをたっぷりとつけて、まずは一口。
衣がカリカリに焼き上げられたパン粉焼きは、まさに学生時代に、銀座の煉瓦亭で食べた、あの「カットレット」を思わせる味わいだ!
スジ切りなど下ごしらえが丁寧に施されているようで、とにかく肉の柔らかさが秀逸である。モグモグと肉を噛みしだきながら、その旨みに舌鼓を打ち、ご飯をかき込んでいく。
みじん切りにされたタマネギとトマト、アンチョビ、オリーブオイルで作られたソースは、塩っ気が利いていて、パン粉焼きにもご飯にも相性が抜群!
付け合わせのスパゲティやインゲンに、アンチョビソースをからめて食べるのも、これまた何ともたまらない。
こうなると、まさに「♪ごはんが ごはんが ススムくん」状態である。
もう新聞には目もくれずに、ガツガツ、ムシャムシャとひたすら米の娘豚を堪能するのであった…。
…15分後。
(ふー、今日も食ったなぁ…。カットレットを思い起こさせる、米の娘豚のパン粉焼きで、こんなにもご飯が進むとは正直思わなかった。これは、またいつか食べたい料理の一つだなぁ。アンチョビソースのほかにチーズソースもあるみたいだから、今度はチーズソースを試してみるのもいいなぁ)
ピッチャーからコップに冷水を注ぎ入れ、食後の一杯でしばし余韻に浸りつつ、新聞の読み残した記事に目を通していく。
その後、食事を終えて談笑していた別のグループが席を立ったタイミングに合わせて、自分も席を立った。
馬「いやー、ごちそうさまでした。お会計を」
店員「米の娘豚のパン粉焼きとライスの大盛りで、1590円いただきますー」
「ありがとうございましたー!またお越しくださいー!」
にこやかな笑顔と明るい声が素敵な女性店員に見送られながら、私は店を後にするのであった。
本日の「たまにいくならこんなお店」
レストラン ろかーれ
電話番号:023-641-3635
営業時間:11:30~21:00 (ラストオーダー20:30)
(定休日:月曜日(祝日の場合は翌日))
今回食べた「米の娘豚のパン粉焼き」といい、ご飯の大盛りといい、そのゴツさ、大盛りっぷりがこれまた非常に印象的な一品であった。
もし「(こんな大盛りだなんて)ウソだろ?」と思った貴方(貴女)は実際にお店に足を運んで、その大盛りっぷりにぜひ圧倒されてほしい!
大盛りでも、1200~1500円の予算でおさまるので、存分にメシを喰らおう!