元気が出る飯、元気飯~⑤そば処 ひろ(山形県山形市)
世間様では、この週末は七夕らしい。
(もっとも、仙台出身の自分にとっては、旧暦扱いで8月7日前後に開催される「仙台七夕」の方がなじみ深いので、この時期の七夕といえば、福島競馬の「七夕賞」で意識するぐらいなんですけどねぇ…(笑))
今は金曜の夜で、明日からは土日の休みだが、台風7号などによる東海地方から西側の豪雨災害もあって、気分はダウナーな感じである。休日は目の前にあるというのに、どーにも心が躍らないのだ。
(ここしばらく、涼しくて過ごしやすい日が続いていたけど、身体が気温の変化についていけなくて、何か身体がスッキリしないんだよなぁ。さて、今夜のメシは何がいいかなぁ?)
と、例によって頭の中の「食事処検索データベース」から必要なお店の情報を取り出すべく、思案する。
時間は19時少し前。飲食店の「夜の部」営業終了時間が早い、この街ではボヤボヤしていると、最終的には24時間営業の牛丼屋ぐらいしか選択肢がなくなってしまうから、店を決めるのは急がないといけない。
そうだ!今日はあっこの蕎麦屋で冷たい蕎麦をガッツリ食べて、元気を取り戻そう。あっこならば、セットメニューとかもあるし、値段もそこそこで、ちょうど(・∀・)イイ!!
ということで、さっそく車に乗り込み、山形西バイパスを北上し、嶋北地区へと走らせた。
西バイパス沿いの、嶋北地区でも北の端っこ、一本脇道に入った住宅街の一角にそのお店はある。
店の名は「そば処 ひろ」さんという。
日が暮れて、暗闇に覆われつつある住宅街のなか、店名の看板が明るく輝きを放(はな)っている様が、何とも綺麗である。
店の敷地内には10数台分の駐車スペースがあるが、結構な数の車が停まっており、大層賑わっている様子がうかがえる。
のれんをくぐり、引き戸をガラガラと開け入店すると、女性店員が「いらっしゃいませー! 1名様でしたらカウンターの座席をご利用くださーい」と、ハキハキとした感じで声を掛けてくれる。
入り口を入ってすぐのカウンター席に腰掛け、メニューをパラパラとめくっていく。
この店名物の「みみなん天」+「肉そば」にするか、あるいは「東京つけ蕎麦」にするか、それとも別の…。うーむ、結構悩まされるもんだなぁ。
数分間、色々と悩んだあげく、最後は「よくばりなあなたへ」という枕言葉に魅了され、「ひろセット特盛(冷たい肉そば特盛+ちょい辛カレーソースミニげそ天丼、税込1100円)」をチョイスすることにした。
馬「すみませーん! ひろセット特盛、冷やしでひとつお願いしまーす!」
店員「はーい、少々お待ちくださいねー!」
注文まで無事にこぎつけ、あとは料理の提供まで待つばかりである。
それから待つこと7~8分といったところだろうか。肉そばとゲソ天丼が乗ったお盆を持って、女性店員がやってきた!
おほ~、この丼いっぱいの「肉そば」のボリュームといったら、これはたまりませんなァ~(*'ω'*)
では、さっそくいただきます!
まずは、この肉そばからだ。
特盛りの割には、具の鶏肉の量がちょっとばかり少ないような気がするけど(特盛りなのは、あくまで「蕎麦」だけなのかも?)、まずはメインの蕎麦を一すすりっと。
「うんうん、この蕎麦のプルプル、シコシコとした歯ごたえが、実に俺好みだねぇ(喜)県内で、色々とそばを食べ歩いているけど、ツユとの相性といい、これは一番俺好みの味かもしれないっ…! これは美味すぎ、杉良太郎って感じだ(意味不明)」
続いて、「ちょい辛ソースゲソ天丼」に箸を伸ばす。
ザクザクに細(こま)切れにされたゲソ天に、ピリ辛のカレーソースが実によく合う! また、ゲソ天のクニクニとした食感が、この肉そばに一層のボリュームと味のアクセントを加えていて、これまた美味しい!
かくして、肉そばとゲソ天丼を交互にツルツル、ガツガツと食べ進めていくうちに、あっという間に特盛りサイズの蕎麦と丼のご飯は、きれいになくなっていくのであった。
「ふー、美味しかったなぁ…。最初は食べ切れるか、実はちょっと不安だったんだけど、カレーソースのゲソ天丼と冷たい肉そばの味の妙が、良かったねぇ(笑)これだけ食べれば、今夜はぐっすり眠れそうだし。どうも、ごちそうさまでした!」
「いやぁ、ごちそうさまでした。お会計をお願いします」
「はーい、ひろセット特盛りで1100円になります。ありがとうございました~!」
「さて、この週末、俺はまた何を食うのかなぁ…」
ハキハキとした、いなせな感じの女性店員の声に送られながら、私はお店を後にするのであった。
本日の「たまにいくならこんなお店」
そば処 ひろ
電話番号:023-681-0103
営業時間:11:00~15:00 17:00~20:00(定休日:水曜日)
休日ともなると、準備していた蕎麦が売り切れてしまい、19:00を前に閉店してしまうことも、しばしばある非常に人気が高い蕎麦店である。
蕎麦が、特盛サイズでも1000円そこそこでいただけるのは安いと思えるし、蕎麦自体の美味しさと、蕎麦とツユの味のバランスが特にいい点で、自分も気に入っているお店の一つである。
特に暑さが厳しくなる、夏場の折りには、二つの「りょう(涼と量)」を求めて、また通うことになるんだろうなぁ(^◇^)