Dr.馬人の地サイダー探訪シリーズ~⑧山形尾花沢スイカサイダー(製造:山形食品株式会社)
唐突だが、私は趣味の一環として「日本地サイダー学会」の東北地方支部で、日本各地の地サイダーに関するデータ収集と品評を行っている。
名は、仮に「Dr.馬人(ドクトルうまびと)」とでもしておこう。
このシリーズ記事では、日本各地でひっそりと生産・流通している地サイダーにスポットを当てて、その魅力や美味しさなどを世にじわじわと広めることを目的としている。
さて、今宵もさっそく「地サイダー」の世界に、貴方(貴女)をいざなおうではないか。
第8回目に取り上げる地サイダーは、こちらである。
山形尾花沢スイカサイダー(製造:山形食品株式会社)
購入日時:2018年5月X日
購入場所:道の駅尾花沢 直売所(山形県尾花沢市)
総評:
缶のプルタブを開けた瞬間に漂う、スイカ臭が強烈である。
まずは一口、口に含むべくグラスに顔を近づけると、あのスイカ特有のかすかな青臭さと甘い香りが漂ってくる。
缶には「果汁30%」と書いてあるとおり、スイカ由来の香り・味付けが結構強く感じられる。口に含むと、スイカ果汁の強い甘みが口に広がっていく。
炭酸はかなり弱めで、サイダーというよりは「スイカジュース」といった方がしっくりくる感じ。
目をつぶりながら飲めば、子どもの頃に海水浴場でスイカ割りをしたときの情景が思い浮かぶような、郷愁を呼ぶ味である。
味 ☆☆☆ 尾花沢と言えば「スイカ」。スイカの自然な甘みはいい感じ
香り ☆☆☆ スイカらしい、瓜特有の青臭さの再現までは余計かも
インパクト ☆☆★ 色は濁り気味の紅色。まんまスイカの汁(笑)
地サイダーらしさ ☆☆ 尾花沢名物のスイカをサイダーに仕立てたのは面白い着眼
(注)
- 「味」、「香り」、「インパクト」、「地サイダーらしさ」の各項目は5段階評価で点数付け。
- 評価の数字は大きいほど高評価で、☆1つで1ポイント、★1つで0.5ポイントである。
- なお、味の評価に公正を期すために、冷蔵庫で最低10時間以上、キンキンに冷やした状態のものを飲むこととする。
王道 ←***☆*→キワモノ
言い方はすごく悪いのだが、スイカを食べた後に皿に残ったスイカの汁を集め、ギュッと濃縮したら、こんな味かなぁという印象(笑)
スイカ自体の甘みは良く、味は嫌いではないのだが、サイダーとしては何かパンチ力というか、物足りなさを感じるのは確か。
今回購入時の値段は税込130円。スイカをまるっと一人で食べるのは無理なときに、このスイカサイダーを飲むと、代わりにもなるし、安上がりでちょうど良いかもしれない?(*´◒`*)