体調下り坂…からのようやくの谷底脱出:「陣中」さんの満福牛タン弁当(宮城県名取市)
年明け早々(1月第2週はじめ)に「インフルエンザA型(検査キットによる確認は未実施も、症状(急性発熱)からしておそらくA型と判定)」を発症して以来、成人の日(14日)の3連休ぐらいまで安静を強いられていたのは、過去の当ブログでご報告させていただいたとおりである。
その後、酷かった咳もおさまりはじめて、ようやく体調が落ち着いてきたかなーと喜んでいた折り、1月第4週になって、再びノドに痰がからみ始めたり、鼻水・微熱(36℃台後半~37℃台後半)が出てきたり、しまいには少し動いた(数百mを歩いたり、一気に5階まで階段を上がったりした)だけでゼーゼーと酷く息切れしたり、夜寝ていると全身とシーツにびっしょりと寝汗をかくような日が続いたりと、体調は悪化の一途をたどる一方となった…(泣)(´・ω・`)<オレガ イッタイ ナニシタッテ イウノヨ…
う~む、とてもじゃないがこれでは落ち着いて眠ることなんてできんぞ…
当然ながら、この間の食欲はほとんど0に近く、口にできたのは自宅に非常用食料として買い置きしておいたドラッグストアPB商品の「栄養ゼリー」や「果物の缶詰」、実家から送られた「みかん」や「スポーツドリンク」、「お茶」ぐらいのもの。お腹こそ下してはいなかったものの、固形物による普通の食事は全然摂れないというありさまであった。
自分で車を運転して、10キロほど自宅から離れたかかりつけ医(内科)のところへ行くだけの体力や気力ももうないので、ただただ寝室の煎餅布団に突っ伏して、わが身に体力が戻るのを祈るだけ…
(←今現在、自己診断では↓だったのではないかと推測しているが、その真実やいかに?!
◎(本命)風邪→肺炎になりかけてた(?)、
○(対抗)実はインフルエンザB型(?)にかかってた、
▲(単穴)心臓肥大による心不全(?)か何か
ただ、ここまで追い込まれていたにも関わらず、まだタクシーや救急車を呼ぶほどまでではないかなーと、内心タカをくくっていたのは内緒です)
そして、ようやく今週になって、病気から全快(?)したというか、体力・気力、食欲が身体に戻ってきたような感覚になったので、日帰り温泉施設で汗を流し、このブログを更新したという次第です。
(なお幸か不幸か、年明け当初に比べて6kgほど痩せ、久しぶりに体重130kgを切るのがおぼろげながら見えてきたとのこと。やったね!(ブログ主談))
…この日、私が住む県内は朝から大荒れの雪模様だったが、日帰り温泉施設でひとっ風呂を浴びたことでスッキリとした気分の私は、何となしに「東」を目指すことにした。
日ごろ「B級グルメ」を自称する身としては、閲覧を怠ることのできない「食・グルメ」に関するまとめサイトというものが幾つか存在する。
今回はその中のひとつ、「ネタりか」さんの「グルメ」カテゴリで見つけたお店が宮城県名取市内にあるということで、実際に足を運んでみることにしたのであった。
(参考)
ネタりか - 最新芸能ニュースや恋愛コラム、誰かに言いたくなるネタの宝庫
道中、あいにくの地吹雪で山形自動車道(宮城川崎IC~関沢IC間)の下りが事故通行止めになるなどして、下道(国道286号線)も影響を受けてノロノロ運転が続くという、病み上がりには少々しんどいドライブとなったが、お昼どきを少しはずした午後1時過ぎに、無事目的地へと到着することができた。
↑山形市~関沢~笹谷峠~川崎町を越えて、仙台市内に入ってしまうと、あれだけあった雪はウソのようになくなり、こんな感じで青空が広がっているというのだから、「天気」という奴は本当に不思議である(小並感)。あと、電線や電柱に設置された電光掲示板の機械がものっそい強風で、ギシギシと音を立てて、しなりまくっていたのには正直ビビってました…。
で、着いたのが、ここである。
工場とおぼしき建物に隣接した、スーパーハウスに毛が生えた程度のこの小っちゃなお店が、実は今回の目的地―「牛タン専門店 陣中」さんの閖上(ゆりあげ)工場直売店である。
東日本大震災でも特に大きな被害を受けた閖上地区にほど近く、住宅はまばら、県道10号線沿いというあまり目立たない場所でひっそりと営業しているこのお店が、実はとんでもなくコストパフォーマンスの良いお弁当を提供している穴場中の穴場なのだ!
おホ〜っ、これはまた美味しそうなお弁当が揃っているじゃぁないかっ…!
しかも値段の割に牛タンのボリュームがスゴいぞっ!( ゚Д゚)
これはどれを買って帰るか、非常に悩むことになりそうだなァ…( *´艸`)グフフ
この日はとにかく風が強く、寒くて仕方がなかったので、入り口前に掲示された垂れ幕のメニューをササッと撮影して、まずは店内へ。
券売機で食券をあらかじめ購入する形式だと事前に伺(うかが)っていたので、
(さて…、今日はどんなメニューがあるのかな…)と内心ワクワクしていたのだが、
ここでスタッフの店員さんが無常なる一言を発したのである…。
「すみませーん。本日都合により、提供できるのは『満福牛タン弁当』の一種類だけとなりますー!」
まさかの…、“ガーン↓(大ショック!)”である。
これは…、のっけからいきなり出鼻をくじかれてしまったなぁ…。
でも、お店の人がそう言っているのならば、こればかりは仕方がないよなぁ。
ということで、気を取り直して、購入するお弁当の数量だけを考えるべく、インフルその他で錆びついた頭の勘(カン)ピュータを働かせる。
とりあえず今から昼食に食べる分と晩飯分(?)、明日の朝飯用に食べる分(?)ということで弁当は3個購入することに(*´ω`*)
(←さすがに帰りの道すがら、職場にチラッと寄って同僚(独身男性)に1個譲ってもいいかな~と、後で思い直しましたとも…ええ。実行動には移しませんでしたがね(大笑い)(^◇^;))
お弁当が出来上がるまでの間は、別コーナーに並んだおつまみ用のジャーキーや瓶詰めの牛タンラー油などの商品の陳列を眺めながら待つことに。
…5分後。
「お待たせしましたー!満福牛タン弁当3個でお待ちのお客さまー!」
「はいはい、私ですー!」
うむ、お弁当ゲットだぜ!
↑これは、懐かしの「笑っていいとも」の「ウキウキウォッチング」
そうして、出来立てのお弁当を手に、ウキウキ気分♪で車内へと舞い戻る。
さっそく袋を開けると、箸とおてふき、お弁当以外に、保温加工されたプラコップに半分ほど満たされた何かがある。
ほんのりと黄色く色づいた液体だけど、これは何だろう?
うん、これは「テールスープ」か! 美味しいぞ!
スープ以外に白ネギやテール部分の骨付き肉が一切入っていなかったから気が付かなかったけど、ほんのりと牛テールの出汁と塩味が利いた、とっても美味しいスープだ!
そして、待ちに待った、メインの登場である!
お弁当本体、ドーン!!!
一般的な牛タン弁当では、およそ考えられない量の牛タン!牛タン!牛タン!のてんこ盛りである(笑)
(※綺麗に切りそろえられた肉以外に、通常はハネられるであろう端切れ肉がたっぷりと盛られているのが嬉しい!( *´艸`) 端切れ肉でも、どうせ味自体は変わらないですし♪ ちなみに有名店舗で、定食やお弁当(牛タン4~5切れ(1人前))を食べると、1000円台後半~2000円は軽く取られる計算ですが、この内容で1個1,000円(税込)というのだから、「目からウロコ状態」である!)
では、改めて“いただきます!”
テールスープを皮切りに、さっそく焼きたての牛タンに箸を伸ばす。
タン自体はアッサリと塩味が利いていて、その柔らかさと歯ごたえのバランス、かつ焼きが入ったことによる香ばしさとが相まって、これはモウたまらんな~!辛味噌を少しだけ足すと、ピリリとした唐辛子の風味が舌を、食欲を刺激してくれる!
これは、口にタンを運ぶ箸の勢いを、もう誰にも止めることなんてできないぞっ!
あとはこれが自宅であれば、缶ビールかちょっといい日本酒でも呑みながら、この牛タンをつまめるんだけどなぁ…(笑)
でも「しあわせ♪」って、きっとこういうことを言うんだろうなぁ…
…などとひとりごちているうちに、目の前にあれだけてんこもりだった牛タンも麦飯も付け合わせのモヤシの塩ゴマ油和えも、あっという間に胃袋の中にスッキリとおさまっていくのであった。
あ~、久々に、とっても大満足な内容の牛タン弁当を食べることができたなぁ。
思うに、自分がまだ10歳そこそこのガキだった頃、まだ「牛タン」というものが全国区の仙台名物になる前までは、「牛タン」っていうのはもっと安くて、土日の家庭の食卓に焼肉の部位の一種として、「おかず」のひとつとして上がってたんだよな。
それが、ここ30年ほどの間に、いつの間にやらBSE(狂牛病)の影響で牛肉類の輸入が禁止されて、ふと気が付いたら庶民の手にはなかなか届かない存在になって、贈答品として「高級品」扱いされるようになってしまってさ。でも本来はこんな感じで、もっと気軽に美味しく食べられるお肉のひとつだったはずなんだよなぁ…。
まぁ、これも時代の流れと言ってしまえば、仕方がないのかねぇ。
うん、でもとりあえず、また仙台に来たら、陣中さんの牛タン弁当を買いに来よう!
これだけ安くて美味しい牛タンをお得に食べられることは、そうそうないからな!
(・∀・)イイ!!お店を発見できて良かった! ( *´艸`)
身も心も温かく包まれた感覚になりながら、食後の一服にペットボトルのお茶を口に含み、そして車のエンジンをかけた。
さーてと…、どこかに寄り道しつつ、自宅に帰るとしますかねぇ…。
澄み切った青空の彼方に向かって、仙台空港を飛び立った全日空の機体がグングンと上昇していく様を車窓の向こう側に見ながら、愛車のアクセルを踏み込むのだった(完)
本日の「たまにいくならこんなお店」
住所:宮城県名取市小塚原字辻野27-12(宮城県道10号線「塩釜亘理線」沿い)
電話番号:022-259-4129
営業時間:11:00~18:00 (定休日:なし?)
店舗内は狭いものの、カウンター席が6席ほどあり、出来立てのお弁当をその場でイートインすることも可能である。
カーナビやgoogle mapで目標地点になるのは、仙台東部道路の「名取IC」。
周囲はコンビニ(ファミリーマート)や住宅がまばらに点在するのみで、他に目立つ建物もないので、そう迷うことなく来ることができると思われる。
仙台空港にも結構近い(←ちなみに陣中さんは、仙台空港内にレストラン、お土産品販売処の店舗を展開していたりする)ので、日中に「質よりも量」を重視して、ガッツリ牛タンを食べたい!という諸君には、ぜひこちらの工場直売店へ来ることをおススメしたい。
なお、店内に設置されていたパンフレットによれば、本社工場直売店(仙台市宮城野区福室字御蔵前2-57-1)においても、直売店限定のお弁当をお安く販売されているというお話だったので、ご近所さんで、かつ気になる人はこちらもチェックされたし!(^◇^)/
ホームページを見るに、仙台牛タン界隈の中では比較的新参で、今一つ知名度はないかもしれないが、今後も進んで購入して、応援していきたいお店の一つである。
(参考)牛タン専門店 陣中