Dr.馬人の地サイダー探訪シリーズ~③ぶどうのサイダー(販売:株式会社横倉本店)
唐突だが、私は趣味の一環として「日本地サイダー学会」の東北地方支部で、
日本各地の地サイダーに関するデータ収集と品評を行っている。
名は、仮に「Dr.馬人(ドクトルうまびと)」とでもしておこう。
このシリーズ記事では、日本各地でひっそりと生産・流通している地サイダーにスポットを当てて、その魅力や美味しさなどを世にじわじわと広めることを目的としている。
さて、今宵もさっそく「地サイダー」の世界に、貴方(貴女)をいざなおうではないか。
第3回目に取り上げる地サイダーは、こちらである。
ぶどうのサイダー(販売:株式会社横倉本店)
購入日時:2018年4月X日
購入場所:「道の駅しもつけ」直売所
総評:
まず一口、口に含むべくグラスに顔を近づけて感じたのが、赤ぶどうのフルーティな香りである。
ラベルには、「果汁10%未満」と書いてあるので、この香りがぶどう果汁由来のものなのか、それとも香料由来のものなのかは、判断に迷うところである(苦笑)
口に含むと、ぶどうの甘みとほのかな渋み、心地よい酸味の複雑な味わいを感じる。
どちらかというと、サイダーというよりは「美味しいぶどうジュースの炭酸割り」といったイメージに近いかもしれない。
思いのほか炭酸も強く、目が覚めるような爽快感がある。
「たわわに実った芳醇なぶどうのみずみずしい味わい」とラベルにあるが、例えば、夏場の暑さで参ってしまったときなどに飲むと、元気が出てきそうである。
口当たりのさわやかな、美味しい地サイダーであった。
(若干炭酸が強く、ゲップが出やすいので、炭酸に弱い人は気を付けたいところである。)
味 ☆☆☆★ 赤ぶどうの甘み、渋み、酸味のバランスがグッド!
香り ☆☆☆ 香りはいいのだが、ぶどう果汁由来なのか、香料由来なのか判断に迷うところ
インパクト ☆☆☆ 色は赤紫色。炭酸が少々利いているのが自分好みだった
地サイダーらしさ ☆☆☆ ぶどうの産地というイメージはあまりないが、栃木県産のぶどうを使っているのは好ましい
(注)
- 「味」、「香り」、「インパクト」、「地サイダーらしさ」の各項目は5段階評価で点数付け。
- 評価の数字は大きいほど高評価で、☆1つで1ポイント、★1つで0.5ポイントである。
- なお、味の評価に公正を期すために、冷蔵庫で最低10時間以上、キンキンに冷やした状態のものを飲むこととする。
王道 ←**☆**→キワモノ
美味しいサイダーではあるのだが、どうしても「美味しいぶどうジュースの炭酸割り」というイメージがぬぐえず、この評価になった。
前述のとおり、ぶどうの酸味と炭酸が利いているので、夏場の厳しい暑さで食欲を失ってしまったときなどに飲むと、元気が出そうである。
今回購入時の値段は税込210円だったので、純粋に飲みものとして味と香りを楽しむには、十分見合うだけの価値があるだろう。なかなかの逸品であった。