日々是精進by馬人おぢさん

アラフォー、競馬をこよなく愛する量産型おっさんの日記です

昭和な空間、あの日のハンバーガーは確かにごちそうだった~ドムドムハンバーガー山交ビルFC店(山形県山形市)

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暮れなずむ街の~ 光(ひか~り)~と~影の~中~♪


海援隊の「贈る言葉」の歌詞が似合いそうな、穏やかな夕方の街並みである。

 

山形駅前」―県都ターミナル駅であり、本来は街の中心部、一等地であるはずのこの場所だが、車社会かつ郊外に大型ショッピングセンターがいくつも出来ている現在となっては、残念ながらその存在感はどんどん小さなものになってきている。

 

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そんな場所に、自分がなぜいるのか―?

 

 

その答えは、画像に写っている「山交ビル」の地下フロアに存在する。

 

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一見したところ、どこにでもあるようなショッピングセンターやデパートの地下街にあるようなフードコート。

販売商品のラインナップは、麺類(ラーメン、蕎麦)に、カレーライスといった軽食の定番とハンバーガー類。

 

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そう、ここには全国でも数少ない存在となってしまった、あのハンバーガーチェーンの店舗が現在も営業しているのだ!(※2019年3月1日現在)


日本で一番最初に営業を開始したとされるハンバーガーショップドムドムハンバーガー」のフランチャイズ(FC)店舗である。

 

 

これまで東北地方でかろうじて生き延びてきたドムドムハンバーガー

だが、ここ3年ほどの間に立て続けに閉店と、憂き目に遭ってしまっているのが現実だ…。(閉店のいきさつについては、リンク先が詳しいのでこちらを参照されたし↓)

 

・2016年2月7日にいわき店(鹿島ショッピングセンター2階、いわき市

・2017年9月30日にイオン仙台店(旧ダイエー、仙台ショッパーズプラザ)

・2018年4月22日に高坂店(福島県いわき市

・同年6月25日に中岡店(福島県いわき市

・同年7月18日に城東店(福島県いわき市)   …が閉店となっている。

toshoken.com

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今や東北地方で営業している店舗は、江釣子店(岩手県北上市)と、ここ山交ビルFC店(山形県山形市、旧ダイエー)の2店しかない。

 

…正直なことを言えば、普段は山形駅前にわざわざ済ませに来るような用事なぞなく(←他の場所でも十分事足りてしまうし、自家用車で来たとなると駐車場代もそこそこかかる)、電車やバスに乗る機会もめったにない(車社会で、成人1人につき車1台を持つような土地柄である)。

 

仮に市内に住んでいたとしても、いいとこ3ヶ月~半年に一回ぐらいのペースで、東京に出張する際に新幹線に乗るためや、職場の歓送迎会、忘年会などの飲み会で来るぐらいの場所に過ぎないのだ。

 


…だが、愛車を故障で使用することができない今となると、話は別だ。

 

職場からの帰り道に、自転車でフラリと駅前の飲み屋や飲食店へ夕食を食べに立ち寄ることが選択肢として考えられる。

 

ということで、普段めったに行かないハンバーガー店に、今日は気まぐれでお邪魔してみたのであった(→「人間万事塞翁が馬」ってね)

 

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久しぶりに訪れたフードコートはあいかわらずこちらが心配になるぐらい、利用客が少ない。(ちなみにフロアのお隣にある、スーパー「ヤマザワ」は、それなりに奥様方が買物を楽しんでいる様子)

 

 

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そりゃ、そうだよなぁ。

この駅前から住宅地は少し離れているし、バスを使うのは交通弱者のお年寄りか高校生ぐらいなものだろうし。

 

女子高生のグループが2つほどテーブルに陣取って、ドムドムハンバーガーのフライドポテト「バケツサイズ」(バケツポテト)をシェアしながら、談話に華を咲かせて騒いでいるものの、同じ市内の某マクドナルド鉄砲町店辺りと比べると、賑やかさや活気は全然足りない。あまり店内がうるさすぎるというのも困りものだが、逆に静かすぎるというのも居心地が悪くて、考えものだ。

 

 

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気を取り直して、さぁて、今日は何を食べるかなぁ。

 

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店員による考案で社内コンペに優勝したとかというアリゴチーズバーガーの広告が目立っていたから、これにしてみるかな。


カウンターで注文と会計を済ませ、番号札をもらって、付近に誰もいないテーブル席に腰掛ける。

 

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会計時にもらった割引券には「平成31年4月30日まで有効」と書いてあるし、とりあえずそこまでは営業しているのかな…とちょっとだけホッとした気分でバーガーセットの出来上がりを待つ…。

 


7~8分経った頃であろうか。
「アリゴチーズバーガーセットが出来上がりました~」と、カウンターの店員からお呼びがかかる。


他に注文している客はいなかったはずなので、厨房のスタッフはのんびりしているなぁ…と思いつつ、席を立つ。

 

「はーい。わたしが番号札6番の者です」

 

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アリゴチーズバーガーセットが鎮座したトレイを持って、先ほど荷物と上着を置いたテーブル席へと舞い戻る。

 

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よし、食べるぞぉ!
久しぶりのドムドムハンバーガー、心していただきます!

 

 

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あちぇぇぇぇぇ!!!!
フライドポテトに手を伸ばすと、これが熱い! 揚げ立てゆえ、熱い!
そして最初の一本を何も考えずに、ついそのまま口の中に放り込んだので、思いがけず上あごを火傷してしまった。

熱さを感じて、すぐさま飲み物のペプシコーラを飲み込むも、とき既に遅し!であった。

 

ひぃひぃ…。このフライドポテト、めっちゃ熱かったなぁ。

 

…落ち着きを取り戻して、アリゴチーズバーガーをそっと持ってみる。
やはり、こちらも作り立て・出来立てゆえ、包み紙越しでも結構な熱さだ。
猫舌の自分には、これはしばらく冷めるまで待っていた方がよさそうだ。

 

スマホをいじくりながら、しばしバーガーとポテトがほどよい温度になるまで待つことにする。


…どれ、今度は大丈夫そうだな。

時間を置いて、いい塩梅になったポテトに再び手を出す。

 

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外はカリッと中身はホックリネットリとした食感で、塩味が利いたフライドポテトが何と美味いことだろう。


非常に身体には悪そうな組合せなのだが、これにペプシコーラの強炭酸と甘みがよくマッチしている。

 

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アリゴチーズバーガーは、まるで半熟状態の卵の白身のようなチーズが、バンズとハンバーグの間から顔をのぞかせている。


試しにちょっとだけチーズを舌先で舐め取ると、ザラザラとした食感と熱さでとろけたチェダーチーズの塩味が口の中いっぱいに拡がっていく。


今まで、レストランやハンバーガーショップではちょっと食べたことがない、不思議な味わいだ。

食べようとすると、ニョ~ンと伸びるアリゴチーズに悪戦苦闘しながらも、ポテトと交互にどんどん口へと運んでいく。この瞬間が何とも幸せだ。


そして、遮二無二(しゃにむに)かぶりついていくうちに、あっという間にアリゴチーズバーガーとフライドポテトは胃の中にスッキリと収まっていったのであった(笑)

 

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ふう、美味しかったなぁ。ごちそうさまでしたっと。
たまにはマクドナルドやモスバーガーではなく、他のハンバーガーショップの味を試すのも面白いし、いいものだなぁ。

 

18時半になると、このフードコートは営業終了(ラストオーダーは18時)となり、お客は全員退去せざるをえなくなる。

 

18時を回って、厨房・カウンター内に残った数名の店員がみな後片付け作業を始めたので、そろそろ自分も撤収の頃合いかな…。

 

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今度はランチタイムのお得なセットメニューを食べに来るとします。

ドムドムハンバーガーよ、いつまでもその味を楽しませておくれ!

 

と心の中でエールを送りつつ、お店を後にする馬人おぢさんなのであった(終)

 

 

 

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本日の「たまにいくならこんなお店」 

 

 

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ドムドムハンバーガー山交ビルFC店

住所:山形県山形市香澄町3-2-1 地下1階

電話番号:023-632-1313

営業時間: 11:00~18:30  (ラストオーダー:18:00)

     (定休日:不定休、山交ビル営業日に準じる?)

 

domdomhamburger.com

 

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最近、某くら寿司が回転ずし業界では初となるハンバーガーを発売したということで、その物珍しさからニュースになったが、サイドメニューに純和風なかりんとうまんじゅう」を並べているハンバーガーチェーンドムドムハンバーガー)というのも、実はかなり物珍しいのではないだろうか?(→どうやら、ここ山交ビルFC店だけのオリジナルメニューではないらしい…)

 

 …ブログ主にとって「ドムドムハンバーガー」は思い出深いお店の一つである。

まだ、旧ダイエー仙台店があったガキの頃に、ハンバーガーという食べ物を初めて口にしたのが「ドムドムハンバーガー」であったし、親父殿の転勤で神奈川に引っ越した後に、当時の東急百貨店町田店で趣味だった古銭や古切手を買ったとき、昼食で立ち寄ったのが「ドムドムハンバーガー」(1号店である町田店)だった。

 

マクドナルドも、ハンバーガー60円だった時代には小遣いさえあれば毎日のように通っていたものだが、アラフォーになった今でも思い出の中に強く残っているのは圧倒的に「ドムドムハンバーガー」の方なのだ。

 

いつの間にやら「絶滅危惧種」となってしまった全国展開の飲食チェーン店だが、何とかしぶとく生き抜いてほしい、そう強く願わずにはいられないお店の一つである。

もちろん、私自身ヒマを見つけては山交ビルFC店へ今後もハンバーガーを買いに行きたいと思っているところだ。

自家焙煎の上質なコーヒーをオトナの隠れ家で~シャンソン物語(山形県山形市)

(前回から続きます)

わざわざ市役所までやってきたのにはいくつかの理由があった。

 

www.toshi-kouzan.jp

ひとつは自宅を掃除していて、10年以上前に購入した旧型のノートパソコン(「WindowsXP(!)」だから相当古いことが分かるだろう)を発掘し、いい機会なので今回処分(自治体を通じて廃パソコンを寄付)してしまおうと思ったこと。

 

もうひとつは、近い将来に車の購入と現在所有している車を処分(売却or廃車)するであろうことから、それらの契約に必要となる印鑑登録証明書を今から準備しておこうと思ったことである。

 

引っ越し(転入・転出)がまだ盛んな時期ではないため、それほど窓口で待たされることもなく、任務は無事に終了となった。

 

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さて、最低限の用事は済ませたことになるけど、これからどうしたもんかなぁ。

七日町に来る機会なんてそんなにあるもんでもないし、もう少し探索してみるとするかなぁ。

 

 

…自転車を引きながらメインの通りをトコトコ歩いていると、どこからともなくコーヒー豆を焙煎するいい香りが漂ってくる。

 

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ああ、いい香りだなぁ。この香りからすると「深煎り」かな。

コーヒー豆の焙煎をやっているところを間近で見かけたのは、酒田市にある「喫茶ケルン」以来だろうか?

たまには缶コーヒーやコンビニコーヒーなんかじゃなく、本格的に淹れたコーヒーを一杯飲って、ここ最近の荒(すさ)んだ気持ちを落ち着かせるのもいいかもなぁ。

 

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半地下にある店舗が、オトナだけの社交場というか秘密基地のような雰囲気を漂わせていて、期待に胸が高まる。

 

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フラフラとまるで誘蛾灯に吸い寄せられるように、階段を下りて店内へ。

 

…おおぉ、なんとクラシックな雰囲気漂う、店内なんだろう。

テーブルや椅子、電灯などの調度品を見ていると、この空間だけ「昭和」にタイムスリップしたような感じだ。

シャンソン物語」という店名が示すように、店内は有線放送ではなくシャンソンが流れていて、日々の喧噪を忘れてしまいそうな、ゆったりと心からくつろげる空気がここにはある。

 

初めて入るお店はどうしても緊張するもんなんだけど、不思議と落ち着くなぁ…。

だが、書棚を見ると、一般的な喫茶店には必ずある低俗な「スポーツ新聞」の類いはなく、芸術や美術、古典や文化を取り上げる月刊誌や季刊誌がズラリと並び、普段自分が行くような喫茶店とは一線を画していることが良く分かる(笑)

 

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さて、まずは何か注文しないとな。

まずアイスコーヒーは外せないとして、あとは何があるかなぁ。

 

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事前に下調べとかもしないで入店しちゃったけど、このお店はトーストとワッフルが名物(メイン)のようだ。

ランチセットもあるし、この「パリの朝市」ってのにしてみるかな(ランチなのに、朝だけどな(笑))

 

馬「すみません。パリの朝市のセットを、アイスコーヒーに変更でお願いします」

店員「はい、かしこまりました。少々お待ちください」

 

 

…たまには、こういうお店に入るのも経験、勉強だよな…。

jiyujin.co.jp

お、「自遊人」があるな。これなら前にどこか別の喫茶店で読んだことがあるし、興味深い記事もあるかもな。

 

先にトイレを済ませ、パラパラと本をめくっているうちに、ランチのセットが提供される。

 

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店員「お待たせしました。『パリの朝市』とアイスコーヒーでございます」

 

おお、グラスとかえらい凝っているもんだなぁ!

このトーストのチーズのとろけ具合といい、シナモン生クリームが示す圧倒的存在感といい、これはトーストの王様と女王の組合せとでも言うべきかな。

「猫の肉球」を模したヨーグルトも、さりげなく遊び心があってカワユイし。

これはたまりまへんなぁ( *´艸`)

 

最初はガムシロップもミルクも入れない状態でいただいたアイスコーヒーは非常に香り高く、味に深みと渋み、コクがある。

こんなに美味いコーヒーをいただくのは久しぶりだなぁ…。

 

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フレンチドレッシングのかかったミニサラダ、トースト、ヨーグルト、たしかに値段はそれなりにしたが、どれも美味しく、完成度が高い。

 

自遊人を片手に、鶴岡市の「ショウナイホテル スイデンテラス」事業の取り組みなどを興味深く読みながら過ごすのだが、ふと時計を見ると1時間半があっという間に経過していた。

 

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時間が経つのがこんなに早いとはなぁ…。よほど居心地が良かったんだな(笑)

 

自分より後に入ってきたお客さんが2組帰ったことだし、キリのいいところで自分も帰るとするかな。しばらく自転車生活を強いられることだし、また来る機会もあるだろ。

 

朝飯こそ食わなかったけど、午後にランチを2カ所で食ってしまったらカロリーの摂取量は変わらんよなぁ…。頑張って、帰りの道のりも自転車を漕いでいくとしますかぁ(笑)

 

そんなことを思いながら会計を済ませて、自分は店を出た。

夕方の陽が落ちるまでの時間が少し延びたとはいえ、まだまだ外は冷たい風が吹き抜ける中、寒さに首をすくめながらキコキコと自転車を漕ぎ出す馬人おぢさんであった(終)

 

 

 

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本日の「たまにいくならこんなお店」 

 

 

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シャンソン物語

住所:山形県山形市旅籠町2-2-25 半地下

電話番号:023-641-6395

営業時間:(月~金)11:00~19:00  ※早じまいする場合あり

     (土日祝)12:00~18:00

     (定休日:不定休)

※ランチは平日限定(11:30~15:00)とのこと。

 

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シャンソン物語という言葉だけを聞いて、皆さんは何を思い浮かべるのだろうか。

「物語」つながりで、パチンコ好きならば「海物語」や「清流物語」、ドラマ好きならば「探偵物語」辺りを想像するのだろうか(笑)

 

それはどうでもいいとして、市役所や山形銀行本店、大沼百貨店から徒歩数分の場所にあるからか、年配の女性が一人でやってきて、コーヒーor紅茶とワッフルを注文して飲食している風景を今回の訪問中に数人見かけた。

 

オトナの隠れ家で、上質なひとときを過ごすにはもってこいの場所なのだろう。

山形市内に来られたら、店員とのほどよい距離感、静かで落ち着いた空間での一服をぜひお試しいただきたい。

甘ァい果実のジュースに魅せられて…~チロル(山形県山形市)

2月前半は2~3日に1記事という、自分でもなかなかのペースで更新できていたのですが。

2月後半のブログ記事upをサボっていたのには色々と理由がありまして。

(ちゃんとネタそのものの収集活動はしていたんですけどね)

かなーり気分を害するような嫌なことや泣きたいことが、立て続けに己の身に降りかかってきてしまいました。


とてもじゃないですが、ブログどころではなかったため、しばらくは“他の”私生活の方を重視して動いておりました。

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拙ブログの更新を楽しみにしてくださった方々には、大変申し訳ございませんでした。

 

ようやく少し落ち着いて物事を考えられる精神状態まで回復してきましたので、久々にブログ記事をupします。

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ここんとこ、やたらバタバタと動いていたもんだから、ここは気分転換に何か美味しいモノが食べたいトコだよなぁ…。

 

今の移動手段は自転車か徒歩、公共交通機関(バス、タクシー)しかないもんだから、せいぜい市内を動くのが精いっぱいだなぁ。

(↑自家用車の選択肢がないことについては、別記事で理由を書きます)

さて、どこに行ったものかな…。

 

www.kahoku.co.jp

つい最近、山形市長の佐藤孝弘氏が記者会見で、山形の老舗百貨店「大沼」(山形市七日町)を「買って支えて」と異例の呼びかけを行い、その模様が県内のテレビニュースや新聞地方版などで取り上げられていたことをふと思い出した。

 

うーん、久々に大沼百貨店の様子を見がてら、七日町の辺りを少しぶらついてみようかな、と思った自分はさっそく七日町へと繰り出した。

 

まさか自転車であちこち走り回るなんてなぁ。
まだ車を購入する以前(25~26歳ごろ)はシティサイクルをよく乗り回してて、一日で30km以上走ったこともあったもんだけど(笑)

車で移動する楽ちんさを覚えてからはすっかり自転車に乗らなくなったからなぁ。

おかげで体重も随分と増やしてしまったっけ(苦笑)

 

…そんなことを思いながら、えっちらおっちらとペダルを漕ぎ続けること、30分弱。
ようやく目的地の七日町へとたどり着いた。

 

ふぅふぅ…、こいつぁ息が切れてしょうがないな。すっかりノドも乾いてしまった。
身体が火照(ほて)って冷えた水が飲みたい気分だし、今日の昼はあっこの店にするか。

 

というわけで、一路向かったのは「チロル」さんである。


さぁて、今日のランチメニューは何だろなぁ…ってね。

 

…通りに面した店の軒先に飾られたランチセットのメニュー表を目にして、「即決」である!(笑)

 

路地の邪魔にならないところに自転車を停め、階段を上がってレストラン入口の扉を開くと、店内に充満した暖かい空気が自分を包み込み、出迎えてくれる。


店員「どうぞ、空いてるお席におかけくださーい!」

入口扉に据え付けられたベルが客の来店を伝えてくれるので、気が付いたウエイトレスさんが声をかけてくれる。

 

どれどれ、今日のスポーツ新聞でも読みながら、優雅にランチといきましょうかね!

 

そそくさと席について、さぁ新聞を開こうかというタイミングで、ウエイトレスさんがお冷やとメニュー表を持ってこちらにやってくる。

 

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馬「すみません。本日のランチを、ライスでひとつお願いします」

 

店員「はい、かしこまりました。」
店員「セットのお飲み物は、コーヒー(ホットまたはアイス)、イチゴジュースのいずれかになりますが、いかがなさいますか?」

 

馬(え?このお店でイチゴジュースってメニューなんてあったっけ?

 初めて聞いたぞ!?さて、どうしたもんかなぁ?
 苺もとい「一期一会いちごいちえ)」ともいうし、この際、気になったものは頼んでしまおう!)

 

馬「(平静を装いつつ)では、イチゴジュースをお願いします」
店員「イチゴジュースですね。かしこまりました。料理ですが、少々お待ちください。」

 

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↑画像は、萌えあきたこまちなどでその界隈では非常に有名な「秋田県雄勝郡羽後町」の萌えイチゴキャラクター(「うご野いちご」ちゃん)である。萌え~♪

 

大の男が食後の飲み物にかわいいイチゴジュースなんぞ頼んで、店員さんに気持ち悪いとか恥ずかしいとか言われてなんかいないよなぁ?と内心ドギマギしつつも、何とか注文は終えたので、あとは料理が出てくるのを待つばかりである。

 

そうこうしているうちに、最初の料理皿が運ばれてくる。 

 

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↑野菜たっぷりのたまごスープ

 

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↑キノコのスパゲッティ醤油風味

 

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↑ベーコンとチーズ乗せハンバークのプレート(生野菜とハムのミニサラダ付き)

 実際には、このメインディッシュにライス(画像取り忘れ)がつく。

 

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↑実は一番楽しみにしていた、〆のイチゴジュース(笑)


会計時にそれとなく店員さんに聞いたところ、店のオリジナルメニューで、イチゴと冷たい牛乳、練乳ミルク、氷少々を一緒にミキサーにかけたものらしい。


何年も通っていて初めて知ったメニューなのだが、季節限定なので常連客でもなかなかお目にかかれない代物とのこと。

 

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どっかのファストフード店で飲むようなイチゴシェイクと違って、香料まがい物の風味)は感じないし、この甘みがいいねぇ。
料理をあらかた食べて、店内がやや暑く感じるようになっていたから、この冷たいノド越しもたまらない…!

いっそレギュラーメニューで出してくれたら、俺、毎回注文しちゃうんだけどなぁ(笑)

 

ジュースを飲み終えた後、そのあまりの美味しさに惚れてしまい、ウエイトレスさんをつかまえてイチゴジュースのおかわりを追加料金でお願いしようか、それとも我慢してそのままお店を出ようかと会計の直前まで悩みに悩み抜いていたのは、お店の人には内緒です(笑)

 

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いやぁ、大変美味(おい)しゅうございました!ごちそうさまでした!

いつもと同じ感想なのですが、出てきた料理は地味ながら、どれも優しさと温もりに溢れたとても美味しいものでした!


これで910円(税込)、しかもランチ割引券(50円引き、5月末まで有効)をおまけしてくれるという、その神っぷりたるや!

ホントにありがたいことですなぁ…。

 

すっかりお腹も気持ちも満たされた気分で会計を済ませてお店を後にし、今度は市役所へ向かって再びペダルを漕ぎ出した馬人おぢさんなのであった(終)

 

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本日の「たまにいくならこんなお店」 

 

 

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チロル

住所:山形県山形市七日町2-1-3 蜂屋ビル2階

電話番号:023-631-5828

営業時間:11:00~21:00  ※ラストオーダー20:30

(定休日:第2・4火曜日)

 

もはや本ブログでは「安定と実績」の洋食レストラン的な位置づけにある、チロルさん。今日も七日町界隈を行き来するサラリーマンやOL、有閑マダムの方々がここへランチを楽しみに足を運んでいる(自分もその一人なのだが…)

 

この日は和食(天ぷら、蕎麦)にするか、イタリアンにするかで悩んでいたのだが、腹の空き具合を鑑みて、よりボリュームのありそうな方を選択した結果、チロルさんでの昼食と相成(あいな)った。

 

ランチ割引券の有効期限が切れないうちには、また来店したいところだが…。新年度に移行して仕事がどうなっているか、少々不安である…。

「金券ショップ○○○」の粗相を斬る!

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(注意!)この「粗相を斬る」!シリーズは、ふた昔前にネット上でオンラインカジノやネット上での商売などに関する記事を書いておられた「代々木健介のギャンブル必勝法実験室」にあった、コラム「粗相を斬る!」のオマージュです。ヨヨケンさんよ、永遠なれ!

 

まさかの「粗相を斬る!」連闘もとい、連投である。(拙の書く「グルメ小噺」を期待されていた方にはお詫び申し上げたい)

 

ブログ主は今、とある事情でかなりの金欠(びんぼー)状態である。

いまから20年近く前に広島を根城にして、この「粗相を斬る!」シリーズをネット上で連載されていたヨヨケン(代々木健介)氏であれば、ギャンブルオンラインカジノ、パチンコ)でコツコツとおカネを稼いでおられたかもしれないが、あいにくと自分はそこまでの博打打ちではない(ニワカギャンブラーですみません…)(笑)

 

ここ1年半は、給与(諸事情により満額支給ではない)のほか、長年の社会人生活のうちにポイントサイトや懸賞などでコツコツと溜めておいたギフトカード(VJA,JCB,UC)を店舗(スーパーマーケット、ドラッグストアなど)で利用して日々の生活をやりくりしてきた。

 

しかし、遂に貯金と手持ちの現金が殆ど底を尽きてしまったこともあり、当面の間必要な現金を工面するために、手持ちのギフトカードの一部を金券ショップで泣く泣く手放して現金化することにしたのであった。

 

普段の買い物や処方箋医薬品は電子マネーやクレジットカードが使えるので、「現金」がなくても何とか出来るけれども、町医者の診療代だけはどうしても「現金」で支払いせざるをえないからなぁ…。

 

 

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私が住む某地方都市では、ターミナル駅前ですら金券ショップが殆どなく、あっても競合相手がいないこともあり、買取価格はかなり安い(←買う(お店)側の方が圧倒的に立場が強いのだ!)

 

そこで、他に用事を作りつつ、ついでという形にして仙台駅前までやってきた。

東京近辺に比べれば、それでも買取価格(買取率)は少し下がってしまうのであろうが、某地方都市よりはマシな値段をつけてくれるだろうと期待していたのだが…。

 

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↑画像は仙台駅前を拠点とする金券ショップ・チケットショップの画像ですが、これらの中に、今回粗相を斬った店舗が含まれるかはゴニョゴニョ…とさせていただきます(苦笑)

 

事前にリサーチした結果、お店のホームページに最低買取価格(最低でも「9X%」以上)が掲載されていて、(まぁ、どこの店舗に入っても、買取価格の差は1%もないだろう…)と考えていたこともあって、とある金券ショップに決めて入店したのだが。

 

 

馬「こんにちは。このギフト券X万円分の買取りをお願いしたいのですが…」

店員「ギフト券の買取りですか。ええ、人気商品ですのでウチでは何枚からでも買取りさせていただいております。枚数を確認させてくださいね」

 

店頭に立っていた女性店員が慣れた手つきで、ギフト券の束をサッサカ勘定していく。

 

店員「あら…。こちらのギフト券、一部なんですが、券に少しシワがありますねぇ」

馬「え、そうですか?(その場では知らんぷりしたが、以前、降雪でカバンの中身ごと濡らしてしまったときに、今回売るつもりだったギフト券の一部も濡らしてしまい、慌てて乾かした記憶あり)」

 

馬「あー、たしかにそうかもしれませんねぇ。でも、買取価格にそんなに影響しますかね?」

店員「そうですねー。ギフト券を買いに来られる多くのお客さんは『贈答用』で美品をお求めになられる方が多いんですよねー。これですと(1000円券1枚当たり)最低買取価格の『9X%』は無理なので、最低買取価格から3%引かせてもらいますかねー」

 

店員「お客さんが買う立場で考えてもらったら、皆さん美品をお求めになられるお気持ちはご理解いただけますよねー?それに、ウチも薄利多売(※この店は額面の98%の価格で販売している)でやっていますんで、そう高くはお引き取りできないんですよー。…で、どうされます?」

 

馬「(こうなると、売る側の弱味だよなぁ…。買取価格の決定権を向こうが握っていやがるから何ともならない。買取価格に少しでも色つけてくれないか、ダメ元で値上げ交渉してみるか?)うーん、そうですか。できれば、もう少し色つけてほしいんですけどねぇ。キリの良いとこで、○○○円にはなりませんかね?」

 

店員「ですから~(薄利多売がうんたらかんたら)、…これ以上は無理です」

馬「(同じことをうるせぇなぁ…。俺が提示したキリの良い数字ってたかだか数十円の話だろ?んったく、ここまで細かくないと、金券ショップの商売って成り立たないのかね?面倒くさいったらありゃしない!)そうですか、分かりました(ちょっと悔しいけどな)じゃあ、その金額で結構です。買取りをお願いします。免許証を提示すればいいですか?」

店員「はい、それで結構です。では…」

 

 

それから、数分後―。

店員が現金をレジに取りに行く間、しばしの静寂が訪れる…。

 

ギフト券や株主優待券、映画のチケットなどが並ぶ、店内のショーウインドウを何気なく覗いてみる。

 

このショーウインドウなのだが、入り口・窓際にきわめて近く、陽の光が燦々(さんさん)と降り注ぐ場所に設置されていて、冬場でいくらか弱いとはいえ、結構な量の日光が商品のギフト券や株主優待券に当たっているのだ。

 

 

…ふーん、買取時には券面にシワが寄っているんじゃないか(実際、少しだけシワが寄っていましたが…)と随分ケチをつけてくれやがったけど、お宅が売る時には、商品(ギフト券ほか)が“日焼け”していても構わないっていうのかい。

そんなに「美品」にこだわるというのならば、買取りのときだけでなく、売るときにも十分すぎるぐらい、その環境とかには気を遣うべきなんじゃないのかねぇ…? 言ってることとやってることが違うってどうなのさ…?  まったく、客を舐めた商売してくれやがってからに…(怒)

 

 

店を出るときに、店員が「また何かお売りになるときは是非当店をご利用ください!」と愛想よく挨拶をしたものの、軽く手を振っただけで一瞥(いちべつ)をくれてやったのは言うまでもない。

 

その機会があるかどうかは分からないが、もし今度、この店に何か商品を買いに行くことがあれば、「この商品、ちょっと日焼けしてない?これじゃとても『美品』って言えないから、小売価格をもっと負けてくれない?とわざとらしく言ってやろうかと思っている(笑)

「大戸屋イオンモール天童店」の粗相を斬る!

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(注意!)この「粗相を斬る」!シリーズは、ふた昔前にネット上でオンラインカジノやネット上での商売などに関する記事を書いておられた「代々木健介のギャンブル必勝法実験室」にあった、コラム「粗相を斬る!」のオマージュです。ヨヨケンさんよ、永遠なれ!

 

 

このブログをよくご覧いただいている方々にはすでに周知のことかもしれないが、カテゴリーを見ていただくと「グルメ」ネタで書かれた記事が圧倒的に多い。

そう大して高いものは食べていないはず(本当にそうか?(笑))だが、食への関心というか、欲求については貪欲(どんよく)でいると自覚しているつもりだ(笑)

 

今回は、とある外食チェーンの一店舗の有り様に対してどうしても我慢ならなかったため、敢えて名指しして、容赦なくその粗相を斬ることにした。

 

 

ブログ主は90年代後半~00年代前半の学生時代(青春時代)を、東京・神奈川で過ごしてきた人間だ。

 

幸いなことに、当時奨学金を借りることもなく、親からは十分すぎる仕送りをいただき、自分で稼いだバイト代(平均して月3~4万程度)はほぼ自由に使えるという、経済的にはかなり恵まれた状況で生活していた。

 

大学(都心)まで電車で片道1時間半ほどの通学をしていたので、二部(夜間部)で教職課程の講義を受けたときなど、夜遅い帰宅になったときなどは外食する機会も多々あったが、けっして過分な贅沢はせず、新聞広告やチラシで少しでも食料品や生活用品が安いスーパーを見つけては、何キロもの道のりを自転車で往復して買物をして、自炊する日も送っていたものだ。

(当時、バイト仲間の中で一人暮らしをしていた人間は自分だけで、冬場になると何人かで8畳ほどのワンルームアパートに集まり、「鍋会」と称した食事会を開いては大騒ぎをしていたことを思い出す(笑))

 

で、当時外食で特にお世話になったお店というのが、去年3月に多くの人に惜しまれつつ閉店した「いもや(とんかつ・天丼)」と「長浜ラーメン 博多っ子駅前店」、「ごはん処大戸屋」である。

 

 「いもや(とんかつ・天丼)」

dreamonturf.hateblo.jp
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今でも変わっていない点はあるが、00年代前半の大戸屋は、非常に家庭的な料理や小皿を出してくれること、魚料理・野菜が多い定食類をメニューに多く揃えていること、店内でしっかり調理して出来立ての料理を提供してくれること、なおかつ1,000円で数百円のお釣り(ファストフード店・喫茶店でのコーヒー代)が返ってくるぐらい何といっても“安い”(文字通り、お値打ち価格)ことで、自分のような一人暮らしで栄養バランス・食生活が乱れがちな、それほど裕福ではない若者の胃袋をガッチリと掴んで離さなかった(笑)

 

だから、600円台から何種類かの定食を選んで食べられることがすごく嬉しかったのを今でもよく覚えている。

 

その後(00年代後半以降~)、たまに店舗の海外進出や創業家一族と新経営陣による内紛騒ぎがあったことなどを経済ニュースや新聞で目にすることはあったものの、地方への就職で大戸屋が生活圏内には全くない生活が長く続いてきた。

(隣県の仙台市(仙台駅前)へ行けば店舗が結構あることはもちろん知ってはいたが、外食についてはとにかく幅広い選択肢があるので、大戸屋をわざわざ選択することはほとんどなかったと言っていい)

 

 

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↑LINEクーポン(大戸屋)の実物画像

で、先日LINEを何気なく見ていたら「LINEクーポン」なるものが送られてきていて、たまたまその中に大戸屋によるクーポンも混じっているのを見つけたのだった。

 

大戸屋って、昔からこーゆー「無料クーポン」とかのサービスは絶対にやらないものだと思っていたものだけど…。こうまでして客を捕まえようとしているところを見ると、随分と経営状況は追い詰められているのかねぇ?( ̄∀ ̄)

 

気になった自分は、超久々(数年ぶり?)に大戸屋へ行ってみることにした。

ネットで調べてみると、天童のイオンモールフロア内に県内唯一の店舗があることが分かったので、ちょっとドライブがてら夕食をそこで摂ることにしたのだった。

 

 

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↑閉店間際に撮ったものなので、お客は写っておりません。

 一人客同士が相席になるような格好の中央テーブルのほか、それをグルリと取り囲むように4人掛けのテーブルが設置されている。

 

時間は、休日の20時過ぎ。

昔よく利用していた店舗は「事前精算制」で、先にレジで食券を買ってからテーブルに着いていた記憶があったので、来店時にレジ前で待っていたものの、フロアに店員はおらず、入り口前には“客にどうすればよいか”といった案内の掲示も見当たらず、やきもきさせられる。

 

ようやくこちらの来店に気が付いて、厨房エリアから男性店員が出てくるが、「お好きな席にどうぞ…」とボソボソとしゃべるだけで、どこか頼りない雰囲気だ(;´・ω・)

 

周りに他の客がいないテーブル席に座り、メニューを見渡すと、定食類の価格がどれも思っていた以上に高い(概ね900円~1000円オーバーで、なんと1600円するものもある!)ことに驚かされる。(あれ、俺の思っていた大戸屋と何か違うぞ??)

 

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ここで一番ガッカリさせられたのは、久しぶりに食べたいなと思っていた、大戸屋の名前を冠した、看板メニューであるはずの「大戸屋ランチ」がメニューのどこにも載っていなかったことだ!(後で調べたら、販売のない店舗だったことが判明…)

 

学生だった当時、一番食べたのが「大戸屋ランチ」であり、ごくたまーにデザートのアイスクリームなどをここに追加して食べるのがささやかな贅沢で、今回も楽しみにしてたんだがなぁ…(;´・ω・)

 

 

…気を取り直して、「塩葱だれの炭火焼きチキン定食(890円税込)」とクーポンサービスの「ほうれん草のおひたし」を注文し、周りの様子をうかがう。

 

客の入りは座席の3割といったところか。ざっと見渡したところ、20代女性の一人客や50代の夫婦などがメイン客で、子ども連れの若年層ファミリーは全くいない(そりゃあ、こんだけ高い定食をそうそう食べには来ないよなぁ…)

 

10分ほど経ったところで、注文した定食が届く。

 

しかし、お盆が届いて、さて食べよう!と思った矢先に、店員から

「ラストオーダーのお時間となりますが、何か追加でご注文はございますか?」と間の抜けた問いかけが飛んでくる…。

「いや、ありませんけど…(注文したいものがあれば、さっきの段階で全部注文してたと思うんだけど…)」

「そうですか…(店員退散)」

(せめて、「失礼しました」とか「ごゆっくりどうぞ」ぐらい、言えないものかねぇ…。どういう店員教育をしているんだ、この店は??(;´・ω・) )

 

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ふうぅ、何だか疲れたけど。さて、じゃあ久々に大戸屋の定食をいただくとしますかねぇ。いただきます!

 

ところが、卓上の箸箱を開けると、中には箸が3本しか入っていなかった(苦笑)

(自分一人だったからまだいいものの、日頃からちゃんとチェックと補充ぐらいしておけよなぁ…。そんなに日中忙しくしているというのか…、この店は?(;´・ω・) )

 

気を取り直して、さっそく鶏の炭火焼きに箸を伸ばし、勢いよくかぶりつくのだが、かつて大戸屋で感じたような感動というか、美味しさがそこにはない。

 

焼き目はしっかりついているが、炭火焼きという割には全然中が温まっていないのだ。

味噌汁も、どことなく気の抜けた感じというか、ぬるさが目立つ。

「大盛り」で注文したはずのご飯も、他の店でいうところの「普通盛り」程度しか盛られていないし…。おかずとの量のバランスが悪い気がする。

 

いくら無料のほうれん草おひたしが付くといっても、これで900円も取られるならば、いつものABC食堂に行った方がよっぽど満足できたナァ(;´・ω・)

 

入店してからずっとイライラや不満を感じていたせいか、出された料理についてもどうしてもその粗さが気になり、全然プラスの評価がつけられないのだ。

 

黙々と定食を食べ終わり、最後に一服しようとテーブル上の冷水のピッチャーを手に取ると、底に1cm程度のほんのちょっぴりしか水が入っていないのには、もはや怒りを通り越して、苦笑いするしかなかった(苦笑)

(容器は透明で中身の状態が見て分かるので、気の利く店員であれば、注文取りや食事を持ってきたときなどにすぐ気がついて、ピッチャーを交換するなどしてくれるはず)

 

そして、帰りがけに、ふと見た隣のテーブル席の下には先客が落としたか、捨てたかしたのであろう紙ナプキン(おしぼりだったかも?)がそのままになっていて、店員の目が行き届いてないのが丸分かりであった…。

 

最後にレジで会計を済ませたときも、店員の挨拶には全然明るさや元気が感じられなかったし、お客を精いっぱいもてなそうという、かつての大戸屋には感じられた気概のようなものが、少なくともこの店舗では全然感じ取れなかった。

 

…いつから、大戸屋はこんなに“おごりたかぶった”、形ばかりの「高級定食屋」になってしまったのだろうか…?

20年近く前は、その味で食事の楽しさや喜びを提供してくれた、あの定食屋はもう帰ってこないのだろうか…。

 

そんな悲しい気持ちで、自分は店を後にするしかありませんでした。

 

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久々に店舗を訪れましたが、残念ながら創業当時の「全品50円均一」、大戸屋の原点・想い「かぁさん額」や社長の挨拶に込められたという「お値打ち価格」の精神やお客を暖かくもてなす心などをどこかに置き忘れてきてしまっている気がしてなりませんねぇ。亡くなった創業者やその社是が泣いてるぜ…?(`・ω・´)

 

他の店舗はいざ知らず、お客を置いてけぼり、ないがしろにしているイオンモール天童店の現状を見るに、ネットで見つけた「(大戸屋の)深刻な客数減止まらず、赤字拡大」ってのは、当然というか自業自得だと思いますよ?(笑)

biz-journal.jp

昼下がりのお値打ちよくばりランチプレート~カフェレストランKOTOBUKI(山形県山形市)

ある晴れた、平日の昼下がり。

今日も今日とて、びんぼーサラリーマンの馬人おぢさんは、市内を何件か営業回りして、すっかりお腹を空かせていたのであった。

 

ああ…、今日は客に値引きや納期のことで無理難題を押し付けられて、まいっちまったなぁ。時間はもう14時か…。そりゃあ、お腹もペコちゃん不二家の某キャラクタとペチャンコを上手く掛けたつもり)だよなぁ。

 

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こんな日は美味い物でもガッツリと食べて、憂さ晴らしをするに限るんだが…。さて、この辺にめぼしいお店はあったっけかなぁ?

 

ここ山形市吉原、若宮周辺は住宅地であり、飲食店となると、チェーン店の「ラーメン花月」やイオンモール山形南店の中にあるフードコートあたりしか思いつかない。

 

どうするか?もう少し車を走らせて、国道286号線沿いを目指すか…?

 

…などと思っていた矢先に、ふと、ある同僚から教えてもらった一軒のカフェレストランのことを思い出したのである。

 

たしか、第十中(※)のグラウンド側にある「コトブキ」とかいうお店が盛りが良くて、何種類かの料理がプレートに乗って出てきて、それがなかなかに美味しいって話だったっけな。

 

※第十中…山形市には、学校区域によって「第一」~「第十」まで中学校がある。

     面倒くさいので、このように省略した形で呼ばれることが多い。

     もちろん、数字だけではなく、「地名+中学校」による名称の中学校も存在するので、悪しからず。

 

 

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閑静な住宅街を進むと、それらしきお店が見えてきた。

 

あ、きっとここだな。最近、外装を変えたらしいという話だけど、黄色い壁が目立つナァ。

店裏の駐車場に車を停めて、店の門前へ。

 

「和」の響きの言葉、「KOTOBUKI(コトブキ)」からはおよそ想像しにくいカフェレストランだが、物は試しだ…!と思い切って、入り口の扉を開ける。

 

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入り口は二重になっていて、一つ目の扉を開けると、「本日のランチメニュー(A、Bランチの二種類)」と書かれた大きな黒板が目に飛び込んでくる。

 

×印が書かれているところを見るに、Bランチは今日はもう売り切れたのかな?

唐揚げと魚フライの気分ではなかったから、Aランチにするんだけどさ(笑)

 

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気を取り直して二つ目の扉を開けると、東南アジアのような、南国の海のような、「KOTOBUKI(コトブキ)」という言葉とはおよそイメージの合わないオシャレな雰囲気の店内が暖かく出迎えてくれる。

 

先客1組(有閑マダムとおぼしき、おばさま方)が奥のテーブル席で大盛り上がりしているが、14時過ぎということもあってか、他にはお客はいない。

 

こちらに気がついた女性店員にうながされて、隅のテーブル席に腰掛ける。

「あ、じゃあ、黒板にあった『Aランチ』をお願いします。飲み物はホットコーヒーで」

「かしこまりました。少々お待ちください」

 

改めて、店内を見渡してみる。

ロールカーテンから半分差し込んだ陽の光がやわらかく、何とも落ち着いた(・∀・)イイ!!雰囲気を醸し出している。

 

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傍(かたわ)らにあったメニューをパラパラとめくると、チーズハンバーグスパゲッティやポークカツレツ、オムライスなどのまた何とも魅力的な洋食メニューの写真が美味しそうに躍(おど)っているではないか。

 

これは、また夕食時にもこの店に食べに来ないといけないなぁ。

ああ、飯食ったらこのまま眠ってしまいたいなぁ…と、ウトウトしそうになっているところに、絶妙なタイミングで料理が届く。

 

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「お待ちどおさまでした。Aランチです。コーヒーはまた後ほどお持ちしますね」

「どうもありがとう」

 

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さて、待ちに待った昼メシだ!存分にいただくとしよう!

最初にかぶりついたのは、ハンバーグピラフだ。

 

自家製と思われるハンバークを一口大に切り分けて、ピラフと一緒にスプーンですくって、口の中へ。

トマトベースのデミグラスソースだろうか。ほのかな酸っぱみとコクのあるソースと、それを受け止めるピラフが、混然となって美味しい。

洋風ピラフのはずなんだが、ピラフに入った山菜(ワラビネマガリタケ)(※、笹の若芽で東北地方ではよく食べられる)が和風らしさを醸し出しているのが、面白い。

 

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ネマガリタケ(ヒメタケ)…

姫竹や根曲がり竹と呼ばれているものはいずれも同じチシマザサ(千島笹)の若竹の事です。信越から東北にかけては「根曲がり竹」と呼ばれることが多く、山陰地方などでは「姫竹(ひめたけ)」又は「姫筍(ひめたけのこ)」などと呼ばれています。その他、山形県の月山周辺でよく採れる事から、この地方では「月山竹」又は「月山筍」と呼ばれています。古くから各地で山菜として親しまれてきました。

信越や東北は雪が多く、チシマザサの若芽が地上に芽を出し始めは雪の重みで根元が曲がっているものが多いことから根曲がり竹と呼ばれるようになったと言われています。(「旬の食材百科」よりコピー、抜粋)

根曲がり竹(ネマガリタケ)/姫竹(ヒメタケ)/チシマザサ(千島笹)<筍の種類:旬の野菜百科

 

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お次は、サーモンとキノコのクリームスパゲッティだ。

サーモンはそれほど塩っ気が強くなく、クリーム仕立てのソースも脂がしつこくなくて、コッテリした感じの見た目よりもずっと食べやすい。これがまたスルスルと胃の中におさまっていくから、不思議だ。

 

サラダも、ラー油をドレッシングのベースに使っているのか、ピリ辛があって、独特の味わいがある。今まで体験したことのないドレッシングの風味に驚かされる。

 

スープはコンソメ味のオーソドックスなもので、カップの底に沈んだ野菜(大根かな?)といただくと、ホッとする味わいである。

 

 

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うーん、どの料理も美味しいネェ。

パッと見、レディース向けなのか、一皿一皿の量はやや抑えめな感じがしたけど、先月のインフルエンザでガクンと食欲も体重も落ちた、今の自分の身体にはちょうどいい分量なのかな(苦笑)

 

山形で「洋食」と言えば「ろかーれ」や「自由軒」ばかりに目が行っていたけど、こんな感じのランチプレートが楽しめるお店というのもなかなかいいもんだなぁ。

 

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こちらの食後の頃を見計らって、タイミングよく出されるホットコーヒーが、また胃袋に染みわたる。

このホットコーヒーだけでも、喫茶店で飲もうと思ったら、400円は軽く取られるんだろうなぁ。そう考えると、Aランチの840円(税込)は破格の値段のような気がしてくるぞ。

 

 

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…食事は終えたものの、まだ店内でゆっくりくつろぎたいという名残惜しい気持ちを我慢して、ホットコーヒーをグッと飲み干し、眠気覚ましに軽〜くノビをする。

 

いやぁ、美味しかった!また近くに来たら、このお店で食事しようっと!

さぁて、そろそろ仕事に戻るとするかぁ…。

 

会計を済ませて壁に掛かった時計を見上げると、もう15時近くになっていた。

 

いけね、課の会議に遅れちまう!急がないと!

バタバタと車に乗り込み、一路、仕事場へと舞い戻る馬車馬、もとい馬人おぢさんであった。(終)

 

 

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本日の「たまにいくならこんなお店」

  

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カフェレストランKOTOBUKI

住所:山形県山形市吉原2-17-3(第十中グラウンド側)

電話番号:023-646-5211

営業時間: 11:00~15:00 18:00~21:00

           (定休日:第3水曜日、ほか不定休)

 

ランチ(700~800円台)や他の一品料理(900~1400円)の大部分が1000円程度で楽しめて、かつ料理のボリュームもあるということで、ひそかにその存在がジワジワと知れ渡り、ファンが増えているとか。

 

今回のランチプレートは全体の量が抑えめに感じられたが、他の来店者による注文した料理の画像をネットなどで見る限り、やはり量は多めなのだろう(次回、別の機会に確認してみたいと思います)。

 

ブログ主は特に「オムライス」には目がないので、今後はオムライスが食べられる洋食店として重宝することになりそうである(笑)( *´艸`)

中毒性のある博多ラーメン「コッテリバリカタ」の思い出~九州とんこつのうま馬(山形県山形市)、長浜ラーメン「博多っ子駅前店」(東京都町田市・閉店)

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アラフォーにもなると、お店の閉店・廃業でもう二度と口にできない「思い出の味」というものが両手では数えきれないぐらいになってくる。悲しいけれど、これも時の流れというやつで仕方がないのかもしれないが…。

 

 

…今回は、今から20年ほど昔の思い出話をしよう。

 

「もう味わえないお店を話題に出されても反応に困るぜ!(怒)」という方もいるかもしれないが、そっとブログを閉じていただくか、あるいは少しだけお付き合いいただければ幸いである。

 

年に数回、飲み会(忘年会or新年会、ほか不定期に開催) や食事会で親交がある、学生時代のバイト仲間(某大学受験専門予備校)の悪友(?)グループが今も健在だ。

 

大学入学年が同じ(同期の)メンバーは10数人。これに自分以外の学年(先輩、後輩)が加わり、全体では30~40人ぐらいの人たちと付き合いがあったと記憶している。

日中(浪人生クラス中心)の時間帯メインの「早番」と、夜間(現役生クラス中心)の時間帯メインの「遅番」と、二つの時間帯シフトに分かれていた(自分は「遅番」だった)。

 

イトメンバーの出身大学・学部は昼間部と夜間部、文系と理系、通っているキャンパスも都内や神奈川県内だったりと千差万別。一種「インカレサークル」のような雰囲気があり、仕事内容も(今思えば)結構楽というか、ゆるいもので妙に居心地がよく、給料はそれほど高くはなかったが、週2回ぐらいのペースでシフトに入っていた。

 

※インカレサークル…インターカレッジサークルの略で、他大学の学生と交流できるサークルのこと。

 

16時半に現場に入り、だいたい22時~22時半頃までには遅番の仕事が終わるわけだが、当時20歳くらいの若者が夕食も摂らずに働くというシチュエーションを考えてみてほしい。仕事が終わると、それまで我慢していた空腹感疲労がドッと湧いてきて、とにかく何か腹に入れたい!―そんな気分にさいなまれるのだ。

 

だから、シフトを一緒に組むメンバーは大概学年がバラバラだったが、お互い仲が良いので、仕事上がりにそのまま晩メシ(兼夜食?)を食いに、お店になだれ込むということもしばしばだった。

(自分は大学2年時から相模原市で一人暮らしをしていたこともあり、自宅ではなく外出先で夕食を済ませることが多かったのも、ひとつの理由だ)

 

バイトの先輩に連れてこられたのをきっかけに、その独特の味・中毒性にはまり、「どう?今日も帰りにバリカタ食ってかない?(=゚ω゚)ノ」が、いつの間にか合言葉に。

 

我々バイト仲間が愛してやまなかった、そのお店というのが、かつて小田急電鉄町田駅の南口にあった「長浜ラーメン店 博多っ子駅前店」である。

 

店内はきわめて狭く、階段を下りた先の半地下(テーブル席4席)と2階(カウンター席6席ほど)がそれぞれ客席になっていて、3階?の厨房と各階を結ぶミニエレベータで出来上がったラーメンが運ばれてくるのが、この店の特徴だった。

 

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↑在りし日の「博多っ子」での食事中のひとコマ。半袖であることや早番・遅番のメンバーがいることから、夏にバイト飲み会の〆に寄ったものと推測される(笑)

 

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↑味付きの煮卵ではなく、普通のゆで卵が入った「玉子ラーメン(たしか700円)」(解像度が悪いのは、当時の携帯(ガラケー)カメラで撮った画像だからです(笑)) 

ブログ主は「もやしラーメン」や豚角煮が入って最初から2玉分の麺が入った豪勢な「長浜ラーメン」が大好きだった。替え玉は100円。卓上にあるすりゴマ、辛子高菜、紅ショウガ、すりおろしにんにく、ラーメンだれを投入することで味変を楽しむことができた。

 

その後、大学を卒業してバイトも辞め、社会人になって関東圏を離れてからも、東京方面に遊びや出張で来る機会があれば、年に1回ぐらいはわざわざ町田の「博多っ子」へ豚骨ラーメンを食べに訪れていたのだが…。

 

kawariyuku-machida.com

いつかは訪れると危惧していたことが、遂に現実のものとなってしまった…。

理由は定かではない(一説によれば、店主が高齢だったとか?)が、2016年7月に閉店して、その味をもう体験することはできない。(2019年2月現在、同じ場所には「ラーメン暖暮」なる店が営業している)

 

それは「閉店前に一度食べに来いよ」という、お店からの虫の知らせだったのか、閉店のわずか2ヶ月前、2016年5月のゴールデンウィークにかつてのバイト仲間が町田駅前に集(つど)って、皆で博多っ子の豚骨ラーメンを心ゆくまで食べまくった(替え玉しまくり!)のが、最後の「博多っ子」での食事となってしまった(泣)

 

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…にもかかわらず、なぜこんな思い出話をしているのか?

 

それは、ここ山形で、あの「博多っ子」によく似た味の本格的な博多豚骨ラーメンを食べて、その懐かしさと思い出が蘇ってきたからである。

 

今から10数年前、転勤でこの地に赴任してきてまもなくのことだ。

休日になにげなく市内をぶらぶらしていたときに、このお店の前を通りかかったのがきっかけだった。

 

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↑目の前の通りに面した、メニューの看板(2019年2月現在のもの)。

数年前までは博多とんこつ(細麺)が490円、替え玉と半チャーハンが110円だったので、かつて600円で食べられた組合せが、今は650円に値上がりした形になっている。

それでも他のラーメン店と比較したら、低価格でだいぶ頑張っているとは思うんですけどね…。

 

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東北地方で、しかも人口20万そこそこの地方都市、ラーメンの年間消費量、出費額が日本一と言われる県民性とはいえ、昔ながらの鶏ガラ醤油スープのラーメンや蕎麦が好まれているような土地柄で、九州の豚骨ラーメンを前面に出して商売しているお店というのは珍しい。

全然その味には期待していなかったので、(まぁ値段も安いし、美味しくなくても諦めがつくか…)という感じで入店したのだが、いい意味でその期待を裏切られたのが、この店との最初の出会いだった。

 

目の前の厨房にいる店員さんに注文して、麺茹でに1分少々。

丼にスープと麺を入れて具を乗せて、2~3分もすれば、ここのラーメンは出来上がってくる。

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おお、早いなぁ。博多とんこつラーメンってのはウソじゃなさそうだ。

他のラーメン店では、こんなに早く出来上がってくることはそうそうないんだけどな。

 

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では、麺が伸びてしまわないうちに、さっそくいただくとしますか!

いただきます!

 

まずは、スープを一口。

豚骨のエキスがにじみ出た、あの独特のコッテリとした味わいが口いっぱいに拡がる!

うん?!これは美味いぞ! 臭みも感じないし、これなら初めて豚骨ラーメンを口にする人でも、さほど苦手に感じることなく、スンナリと受け入れられるんじゃないかな。

 

次は、麺だ。

今回は麺の固さを「普通」でお願いしたけど、コッテリしたスープが麺に絡んで、いい取り合わせだ。

 

チャーシューはペラペラの薄いのが1枚だけど、値段を考えたらこれでも十分だ。

ともすれば、啜(すす)ってそのまま飲み込むだけになってしまう細麺に対して、キクラゲのコリコリとした歯ごたえがアクセントになっていて、これまたいい味を作りだしている。

 

無我夢中で食べていると、麺はあっという間になくなってしまう。

元から麺は少な目なのだろうが、こうなると店の思惑どおり、替え玉も頼まないわけにはいかないだろう(笑)

 

「すみません。替え玉、カタめで一つお願いします!」

「はーい、少々お待ちください!」

 

店員さんが茹で鍋のデボに麺を投入して、約20秒。

その後、ジャッジャッ!とスゴい勢いで湯切りをして、器に替え玉の麺を入れ、カウンターに置いてくれる。

 

「はい、どうぞ!替え玉、カタです」

「どうもありがとう」

 

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↑湯気がモウモウと立ち上がる、替え玉(130円)

いつも「カタめ→(替え玉)バリカタ」にするか、「普通→(替え玉)カタめ」にするかで悩むんだよなぁ。普通やカタめよりも「バリカタ」の方が、食後に胃の中で胃液を吸って、よりふくらむせいか、腹持ちがよい(ような気がするんだよね)

 

 

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替え玉と卓上の紅ショウガ、辛子高菜を残ったスープに投入し、再び、麺をがっつけば、もう気分は上々!である。

 

…5分後。

まるで丼の底まで舐めるがごとく、スープを最後の一滴まできれいに飲み干して、席を立つ。

 

(そういえば、この豚骨ラーメンの味、どこかで食べた覚えがあるような…?

ああ、そうか。あの豚骨スープの微妙な濃さ(※)が、町田駅前の「博多っ子」を思い出させるんだ!あと、卓上の紅ショウガといい、食べると舌にビリビリくる辛子高菜といい、すごくそっくりだったし。)

 

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※豚骨スープの微妙な濃さ…なんでんかんでんの初期メンバーで調理担当だった、岩佐俊孝氏(現「御天」店主)によれば、「本当に“濃い”豚骨スープは骨髄が溶け出し、白色ではなく赤茶色がかって丼の底に砂状の骨粉が残る」という(↑画像参照)。博多っ子やうま馬では、ここまでの濃さではない。

 

豚骨ラーメン本場の九州でも、ラーメン屋が数多く立ち並ぶ関東でもなく、東北地方の一地方都市で、あの思い出(に近い)味、豚骨ラーメンに出会うなんて、世の中とは分からないもんだなぁ…。

 

…それからもう10数年になるが、あの豚骨ラーメンの味に魅かれて、相も変わらず2週間に一回は、うま馬へ食べに訪れている。

 

「うま馬」も当然美味いことは美味いのだが、他にも美味いラーメン屋があるのにそっちではなく、「うま馬」へフラフラと吸い寄せられるように通ってしまう、あの「中毒性」も「博多っ子」とよく似ている(笑)

 

その間、うま馬は市内(国道7号線沿い)にもう一店舗(「とんこつのひろ うま馬分店」)を開店し、本店はおばちゃん店員だけで運営していたのが、若いアンちゃんも厨房に立つようになって、スタッフの世代交代が上手くいっているようだ(最近は店主高齢のためとか、後継者がいないとかで閉店してしまうお店がホントに多いからねぇ)

 

市内で低価格で美味しい豚骨ラーメンを提供し続ける「うま馬」さんには、今後もその独自路線(豚骨ラーメン)で頑張ってほしいものである。

  

 

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本日の「たまにいくならこんなお店」

  

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九州とんこつの うま馬

住所:山形県山形市深町2-12-14

電話番号:023-646-3622

営業時間: 11:00~14:45 18:00~21:45  (定休日:不定休)

 

豚骨スープの味になじみがない山形人でも食べやすいように、随所に細かい配慮が見られる、丁寧な仕事の豚骨ラーメンにはファンが多いようで、いつ来ても客が絶えることはない。

豚骨ラーメンのお店らしく、少々臭(にお)いがあるのと床が脂でギトギトしたところがあるのはご愛敬(笑)

飛びぬけた美味しさではないのだが、気が付いたら食べに行っちゃってて、日常の自分の食事にいつの間にか組み込まれていた感じになる味。

あ~、ブログ記事書いてたら、また豚骨ラーメンが食べたくなってきちゃったなぁ(笑)