日々是精進by馬人おぢさん

アラフォー、競馬をこよなく愛する量産型おっさんの日記です

「大戸屋イオンモール天童店」の粗相を斬る!

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(注意!)この「粗相を斬る」!シリーズは、ふた昔前にネット上でオンラインカジノやネット上での商売などに関する記事を書いておられた「代々木健介のギャンブル必勝法実験室」にあった、コラム「粗相を斬る!」のオマージュです。ヨヨケンさんよ、永遠なれ!

 

 

このブログをよくご覧いただいている方々にはすでに周知のことかもしれないが、カテゴリーを見ていただくと「グルメ」ネタで書かれた記事が圧倒的に多い。

そう大して高いものは食べていないはず(本当にそうか?(笑))だが、食への関心というか、欲求については貪欲(どんよく)でいると自覚しているつもりだ(笑)

 

今回は、とある外食チェーンの一店舗の有り様に対してどうしても我慢ならなかったため、敢えて名指しして、容赦なくその粗相を斬ることにした。

 

 

ブログ主は90年代後半~00年代前半の学生時代(青春時代)を、東京・神奈川で過ごしてきた人間だ。

 

幸いなことに、当時奨学金を借りることもなく、親からは十分すぎる仕送りをいただき、自分で稼いだバイト代(平均して月3~4万程度)はほぼ自由に使えるという、経済的にはかなり恵まれた状況で生活していた。

 

大学(都心)まで電車で片道1時間半ほどの通学をしていたので、二部(夜間部)で教職課程の講義を受けたときなど、夜遅い帰宅になったときなどは外食する機会も多々あったが、けっして過分な贅沢はせず、新聞広告やチラシで少しでも食料品や生活用品が安いスーパーを見つけては、何キロもの道のりを自転車で往復して買物をして、自炊する日も送っていたものだ。

(当時、バイト仲間の中で一人暮らしをしていた人間は自分だけで、冬場になると何人かで8畳ほどのワンルームアパートに集まり、「鍋会」と称した食事会を開いては大騒ぎをしていたことを思い出す(笑))

 

で、当時外食で特にお世話になったお店というのが、去年3月に多くの人に惜しまれつつ閉店した「いもや(とんかつ・天丼)」と「長浜ラーメン 博多っ子駅前店」、「ごはん処大戸屋」である。

 

 「いもや(とんかつ・天丼)」

dreamonturf.hateblo.jp
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今でも変わっていない点はあるが、00年代前半の大戸屋は、非常に家庭的な料理や小皿を出してくれること、魚料理・野菜が多い定食類をメニューに多く揃えていること、店内でしっかり調理して出来立ての料理を提供してくれること、なおかつ1,000円で数百円のお釣り(ファストフード店・喫茶店でのコーヒー代)が返ってくるぐらい何といっても“安い”(文字通り、お値打ち価格)ことで、自分のような一人暮らしで栄養バランス・食生活が乱れがちな、それほど裕福ではない若者の胃袋をガッチリと掴んで離さなかった(笑)

 

だから、600円台から何種類かの定食を選んで食べられることがすごく嬉しかったのを今でもよく覚えている。

 

その後(00年代後半以降~)、たまに店舗の海外進出や創業家一族と新経営陣による内紛騒ぎがあったことなどを経済ニュースや新聞で目にすることはあったものの、地方への就職で大戸屋が生活圏内には全くない生活が長く続いてきた。

(隣県の仙台市(仙台駅前)へ行けば店舗が結構あることはもちろん知ってはいたが、外食についてはとにかく幅広い選択肢があるので、大戸屋をわざわざ選択することはほとんどなかったと言っていい)

 

 

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↑LINEクーポン(大戸屋)の実物画像

で、先日LINEを何気なく見ていたら「LINEクーポン」なるものが送られてきていて、たまたまその中に大戸屋によるクーポンも混じっているのを見つけたのだった。

 

大戸屋って、昔からこーゆー「無料クーポン」とかのサービスは絶対にやらないものだと思っていたものだけど…。こうまでして客を捕まえようとしているところを見ると、随分と経営状況は追い詰められているのかねぇ?( ̄∀ ̄)

 

気になった自分は、超久々(数年ぶり?)に大戸屋へ行ってみることにした。

ネットで調べてみると、天童のイオンモールフロア内に県内唯一の店舗があることが分かったので、ちょっとドライブがてら夕食をそこで摂ることにしたのだった。

 

 

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↑閉店間際に撮ったものなので、お客は写っておりません。

 一人客同士が相席になるような格好の中央テーブルのほか、それをグルリと取り囲むように4人掛けのテーブルが設置されている。

 

時間は、休日の20時過ぎ。

昔よく利用していた店舗は「事前精算制」で、先にレジで食券を買ってからテーブルに着いていた記憶があったので、来店時にレジ前で待っていたものの、フロアに店員はおらず、入り口前には“客にどうすればよいか”といった案内の掲示も見当たらず、やきもきさせられる。

 

ようやくこちらの来店に気が付いて、厨房エリアから男性店員が出てくるが、「お好きな席にどうぞ…」とボソボソとしゃべるだけで、どこか頼りない雰囲気だ(;´・ω・)

 

周りに他の客がいないテーブル席に座り、メニューを見渡すと、定食類の価格がどれも思っていた以上に高い(概ね900円~1000円オーバーで、なんと1600円するものもある!)ことに驚かされる。(あれ、俺の思っていた大戸屋と何か違うぞ??)

 

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ここで一番ガッカリさせられたのは、久しぶりに食べたいなと思っていた、大戸屋の名前を冠した、看板メニューであるはずの「大戸屋ランチ」がメニューのどこにも載っていなかったことだ!(後で調べたら、販売のない店舗だったことが判明…)

 

学生だった当時、一番食べたのが「大戸屋ランチ」であり、ごくたまーにデザートのアイスクリームなどをここに追加して食べるのがささやかな贅沢で、今回も楽しみにしてたんだがなぁ…(;´・ω・)

 

 

…気を取り直して、「塩葱だれの炭火焼きチキン定食(890円税込)」とクーポンサービスの「ほうれん草のおひたし」を注文し、周りの様子をうかがう。

 

客の入りは座席の3割といったところか。ざっと見渡したところ、20代女性の一人客や50代の夫婦などがメイン客で、子ども連れの若年層ファミリーは全くいない(そりゃあ、こんだけ高い定食をそうそう食べには来ないよなぁ…)

 

10分ほど経ったところで、注文した定食が届く。

 

しかし、お盆が届いて、さて食べよう!と思った矢先に、店員から

「ラストオーダーのお時間となりますが、何か追加でご注文はございますか?」と間の抜けた問いかけが飛んでくる…。

「いや、ありませんけど…(注文したいものがあれば、さっきの段階で全部注文してたと思うんだけど…)」

「そうですか…(店員退散)」

(せめて、「失礼しました」とか「ごゆっくりどうぞ」ぐらい、言えないものかねぇ…。どういう店員教育をしているんだ、この店は??(;´・ω・) )

 

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ふうぅ、何だか疲れたけど。さて、じゃあ久々に大戸屋の定食をいただくとしますかねぇ。いただきます!

 

ところが、卓上の箸箱を開けると、中には箸が3本しか入っていなかった(苦笑)

(自分一人だったからまだいいものの、日頃からちゃんとチェックと補充ぐらいしておけよなぁ…。そんなに日中忙しくしているというのか…、この店は?(;´・ω・) )

 

気を取り直して、さっそく鶏の炭火焼きに箸を伸ばし、勢いよくかぶりつくのだが、かつて大戸屋で感じたような感動というか、美味しさがそこにはない。

 

焼き目はしっかりついているが、炭火焼きという割には全然中が温まっていないのだ。

味噌汁も、どことなく気の抜けた感じというか、ぬるさが目立つ。

「大盛り」で注文したはずのご飯も、他の店でいうところの「普通盛り」程度しか盛られていないし…。おかずとの量のバランスが悪い気がする。

 

いくら無料のほうれん草おひたしが付くといっても、これで900円も取られるならば、いつものABC食堂に行った方がよっぽど満足できたナァ(;´・ω・)

 

入店してからずっとイライラや不満を感じていたせいか、出された料理についてもどうしてもその粗さが気になり、全然プラスの評価がつけられないのだ。

 

黙々と定食を食べ終わり、最後に一服しようとテーブル上の冷水のピッチャーを手に取ると、底に1cm程度のほんのちょっぴりしか水が入っていないのには、もはや怒りを通り越して、苦笑いするしかなかった(苦笑)

(容器は透明で中身の状態が見て分かるので、気の利く店員であれば、注文取りや食事を持ってきたときなどにすぐ気がついて、ピッチャーを交換するなどしてくれるはず)

 

そして、帰りがけに、ふと見た隣のテーブル席の下には先客が落としたか、捨てたかしたのであろう紙ナプキン(おしぼりだったかも?)がそのままになっていて、店員の目が行き届いてないのが丸分かりであった…。

 

最後にレジで会計を済ませたときも、店員の挨拶には全然明るさや元気が感じられなかったし、お客を精いっぱいもてなそうという、かつての大戸屋には感じられた気概のようなものが、少なくともこの店舗では全然感じ取れなかった。

 

…いつから、大戸屋はこんなに“おごりたかぶった”、形ばかりの「高級定食屋」になってしまったのだろうか…?

20年近く前は、その味で食事の楽しさや喜びを提供してくれた、あの定食屋はもう帰ってこないのだろうか…。

 

そんな悲しい気持ちで、自分は店を後にするしかありませんでした。

 

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久々に店舗を訪れましたが、残念ながら創業当時の「全品50円均一」、大戸屋の原点・想い「かぁさん額」や社長の挨拶に込められたという「お値打ち価格」の精神やお客を暖かくもてなす心などをどこかに置き忘れてきてしまっている気がしてなりませんねぇ。亡くなった創業者やその社是が泣いてるぜ…?(`・ω・´)

 

他の店舗はいざ知らず、お客を置いてけぼり、ないがしろにしているイオンモール天童店の現状を見るに、ネットで見つけた「(大戸屋の)深刻な客数減止まらず、赤字拡大」ってのは、当然というか自業自得だと思いますよ?(笑)

biz-journal.jp