辛甘、まろやかなツユの冷やしジャンボ肉そば~いろは支店(山形県西村山郡河北町)
この日、午後一番で、ゆうちょ銀行に行って通帳の切替えと記帳を済ませた自分は、とある消費生活センターの窓口へと赴いた。
目的は、消費生活センターが主催する「弁護士無料法律相談会」で、件の「サ○リ○エ」のありえない顧客対応について、何かしら返金請求をする余地があるのか、ないのかを聞くためである。
1時間ほど相談に乗ってもらった結果、もう既に満期退会をしてしまっている点などがネックであり、今から出来ることと言えば、せいぜい消費者契約法に基づく契約の取消しを求めることや、債務不履行・錯誤(さくご)による返金請求ぐらいしかないとのことであった。(なお、返金請求については、具体的な金額の算出方法など、根拠となる法例がないので、どうやって返金支給の金額を計算するかが難しいだろうとのこと)
こちらの主張をひとまず書けるだけ書いて、内容証明郵便で送りつけるぐらいしか手段はないようである。(弁護士に依頼するには、費用対効果が見込めないのでおススメはできないとのこと)
その昔、漫画「カバチタレ!」(原作:田島隆、画:東風孝広)で、内容証明郵便を使って、主人公が元勤め先(怒突(どつき)ビルメンテだっけ?)に未払いの給料を請求して取り返すというような話があったことを記憶しているが、学生時代の「法学」の講義を思い出しながら、いっちょやるだけやってみようかと思っているところである。(このまま泣き寝入りするのだけは悔しくて仕方がないからね)
さて、相談会も終わって、ホッとしたら、何だか急に腹が減ってきたなぁ…。
昼前から、弁護士無料法律相談会であらかじめ話しておきたいこととかを資料にまとめるのにバタバタしていて、まだ昼メシを食べていなかったからなぁ…。
今週末は仙台と福島に行くから、出来るだけ早く、車のガソリンも入れておかないといけないし。
うーむ、天童・東根方面で、夕方の16時過ぎにメシが食べられるところかぁ…。
普通に考えれば、「ABC食堂」の一択かなぁ。
ということで、車に乗り込んだ自分は一路、天童市を目指すのであった。
…さて、今日のABC食堂は、どんな様子かなぁっと。
しかし残念なことに、駐車場に車を乗りつけた自分の目に飛び込んできたのは、「ただいま、ご飯が切れてしまい、定食を提供できません。ご飯が炊き上がるまで、準備中とさせていただきます」という、何とも無情極まりない、お知らせの掲示板であった(泣)
あちゃあ、このお店は夕方になると、こういうことがたまにあるんだったっけ。
まいったなぁ…。 しょうがない、今日は河北町まで足を伸ばして、どこか蕎麦屋を探すとするかぁ。どこかしら1軒ぐらいは営業しているお店もあるだろう。
ということで、再び車に乗り込み、東根市のガソリンスタンドを目指す。
ガソリンを詰め終わったら、今度は河北町へ車を走り出させた。
「B級グルメ」という言葉が世に知られ始めたごく初期の頃から、「谷地の冷たい肉そば」を標榜して、その名を全国に轟(とどろ)かせてきた町である(と個人的には思う(笑))
今回は、曜日や時間の都合もあって、こちらの店にお邪魔した。
店の名は「いろは支店」さんである。
のれんをくぐり、引き戸をガラガラと開け入店すると、女性店員が「いらっしゃいませ~」と元気よく声を掛けてくれる。
さっそくテレビがよく見える位置のテーブル席に腰かけ、
「冷たいジャンボ肉そば、1つお願いします!」と注文の口上を述べる。
「はーい、少々お待ちくださいねー」と返事が返ってきて、あとは料理の提供までを待つばかりである。
待つこと、5~6分といったところであろうか。
店主とおぼしきおいちゃんが、丼一杯の冷たい肉そばを持って、こちらにやってきた!
おほ~、この丼に並々と注がれたツユとそばの迫力がたまりませんなァ~(*'ω'*)
では、さっそくいただきます!
まずは、このツユからだ。
ちょっとだけ丼の端っこに氷が浮いたツユを、レンゲですくい、一すすりする。
(うん、これはいいゾォ。辛甘でまろやかな口当たりのツユは、鰹だしと生醤油が利いていて、サッパリとして美味しい!また、この冷たさが、今日の蒸し暑さには涼しげで、何とも嬉しいかぎりだね!)
次はメインの蕎麦と鶏肉だ。
(おおっ、全粒粉の田舎そばっぽく、十分に冷水で〆られた、腰のある力のある味わいの蕎麦が美味しいっ!
また、この具の鶏肉のコキコキっとした弾力と、肉の旨みがいっそう蕎麦の味を引き立ててくれるっ…)
量も多いし、蕎麦が伸びないうちに、どんどん食べていかないとなぁ…
かくして、そばと鶏肉、つゆを交互にツルツル、ガツガツと食べ進めていくうちに、あれだけ丼にあった蕎麦は、みるみるなくなっていくのであった。
「ふー、美味しかった…。昼メシ抜きで16時過ぎまでいたもんだから、ついついジャンボ(普通の2.5倍のサイズ)そばを頼んじゃったけど、そばは、食べてて全然飽きることがなかったなぁ。いやはや、ごちそうさまでした!」
グラスの冷水をゴクリと飲み干し、席を立った。
「ごちそうさまでした。お会計をお願いします」
「ジャンボ肉そば1400円になります。どうもありがとうございました~!」
店主のおいちゃんの野太い声に送られながら、私はお店を後にするのであった。
本日の「たまにいくならこんなお店」
いろは支店
電話番号:0237-72-2831
営業時間:11:00~19:00 (定休日:金曜日)
河北町の肉そば屋を代表する「いろは」さんだが、たしか、子どもさんの代で本店から支店、分店といくつかに暖簾分けしていったお店だったと記憶している。
それぞれの店によって定休の曜日が異なるので、河北町に肉そばを食べに訪問される際は、曜日の確認は怠(おこた)らないようにしたい。
経験上、平日・休日問わず、昼飯時ともなると、河北町内はどこの蕎麦屋も非常に混み合うので、できれば時間帯は少しずらして訪問したいところである。